【04】街外れの森にて

少年「それで、この地図かぁ」


少女「そこに染料のきのみがあるらしいよ。マゼンタベリーっていう綺麗な青色のきのみなんだって」


少年「なんだかレッドハーブのことを思い出すけど崖は流石にないよね?」


眼鏡「……少年は崖を気にしすぎ」


少年「崖を登るのは人生に一度で十分だよ……」


少女「流石にそうそう崖を登る機会があるわけないよ」



少女「崖と湖どっちがいい?」


少年「いやだぁぁあ……崖はいやだぁぁあ……」


眼鏡「……ほんとにあるとは」


少年「そもそも今回は崖登りの道具はないよね!?無理だよ!」


少女「えー……」


少年「なんでちょっと残念そうなの!」


少女「ここ登ったらすぐそこなんだよー。あとはこの湖を渡るしか……」


少年「どこかに山道があるはずだよ!」


眼鏡「……仕方ない。私だけ、行く。待ってて」


少年「それはそれで前回もそれでよかったんじゃないかと思えてくるよ」

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