【02】街外れの丘にて
剣「おや、ひさしぶりだな。魔法使いの妹殿……であったか?」
少女「魔法使いって……えっ?勇者一行のメンバーの……妹?」
眼鏡「……そう。……ひさしぶり」
剣「ふむ、それで今日はなんの用だ?姉のことでも聞きに来たか?」
眼鏡「……そう。勇者と魔王の魔界大戦は一年前に、終わった。……らしい。でも、勇者も、魔王も。まだ死んでは、いない……らしい」
少年「……らしい?」
眼鏡「……全て、伝聞調で出回っている噂に、すぎない。どの情報も出所は、不明」
剣「ふむ。どちらも死んではおらぬのに魔界大戦が終わった、とは……」
眼鏡「……それが、よくわからない。世界からはまだ魔物も消えては、いない。……謎ばかり」
剣「……ふむ。なるほどな」
眼鏡「……それで、私はおねえちゃんを探して世界中を回ってる。あなたはどうして、ここに?」
剣「私は魔王によって転移魔法をかけられてな、気がつけばここに刺さっていた」
眼鏡「…………」
剣「すまない。私は勇者の居場所も、おぬしの姉の居場所も、わからん」
…………
少年「少女ちゃん、ぼくたちめちゃくちゃ場違いじゃない?」コソコソ
少女「…………」
少年「ダメだ……少女ちゃんは既に頭の回転を完全に止めている……」コソコソ
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