【03】街にて

商人「なるほどねぇ。で、魔物については?」


眼鏡「……"特に何かをしているわけではないが勇者の剣だからそれなりの魔力などが流れ出してしまっているかもしれない"、らしい」


商人「なーるほどねぇ……私は伝承なんかにゃ詳しくないが、ある種の魔装具ってのは使うべき人間と引き合うんだろ?だったら勇者はここに引き寄せられる可能性もあるわけか?」


眼鏡「……うん」


商人「ははぁ。……よっし。じゃあとりあえずここに当分居座ってみるか」


眼鏡「……そうする」コクン


商人「はっはっは。まぁ何より魔物が出ないのは安全だしな。……おおそうだ、君達も好きなものを食べていいぞ。さっきは手伝って貰ったしな。挨拶代わりだ」


少女「ほんとですか!?えーっと、えっと……」


少年「少女ちゃん、遠慮がないね……」


眼鏡「…………ステーキと、パン。それにコーンスープ」


少年「眼鏡ちゃんは見た目によらず結構がっつり食べるんだね……」


眼鏡「…………」ムッ


少年「にゃんで、ぼくは、ほっぺを、むにゅむにゅ、しゃれてりゅの」ムニュムニュ


商人「はっはっは、そいつは小さいのを気にしてるのひゃ」ムニュ

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