【06】街外れの丘にて

少女「んー!んー!……ぬーけーてーよー!」ググッグーッ


剣「……すこし休んだ方がよいのではないか?」


少女「……むぅ。そうだね。腕ももうへとへと……水筒は持ってきててよかったよ……」ハァハァ


剣「……少女はいつも、自分の進みたい道に突き進んで行くのだな」


少女「うん。できることは少ないけれど、やりたいことならいっぱいあるし、頑張ることはできるし!それにね!やりたいことを頑張ってればできることも増えていくんだよ!」


剣「ふむ。それもひとつの強さなのやもしれんな」


少女「えへへ。お父さんにはわがままーって言われちゃうけどね。だから、わたしがみんなといたいなーって思うのも、こうやってツルギさんを抜くために頑張ってるのも、わがままなのかも」


剣「……」


少女「でも、それでも悩んでた私の背中を押してくれたのは、他でもないツルギさんなんだよ?」


剣「……ふむ」


少女「だから、わがままでも。わたしはわたしの進みたい道を信じてみたいんだ」

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