涼月

言葉には描かれていない物語が、行間から浮かび上がってくるようです。
読み手の想像心をくすぐる珠玉の作品。

お酒の擬人化って想像が出来なかったのですが、ほんわかしていて可愛らしくて、初々しい恋のお話に、思わずにやけてしまいました。 続きが読みたいくらい、キャラクターが生き生きしています…続きを読む

落ちぶれたライターの主人公が、郷里にほど近い山中の村へと、取材を命じられる。それは、過去に起きた宗教絡みの陰惨な事件についてだったのだが───。 現代社会の闇に蠢くクダンというバ…続きを読む

可愛らしいとかげくん。一途で純粋な心で、ひたむきにすいりゅうさんに呼び掛けます。だぁい好き。 とかげくんが優しく温かなおばさんやグレンに見守られて成長していく姿に、虜になってしま…続きを読む

ダメンズの代表のような彼と同棲している主人公。あわや破局かな、と思うようなことがあっても、乗り切ってしまうのだから、主人公は一途に彼を愛してるのでしょう。 蓼食う虫も好きずき……な…続きを読む

たとえ、それが消えない痛みを抱えることになったとしても。 自分の為に、きみの為に、消えない思いを未来へと遺す、ただひとつの標のように。 そんな深い想いが凝縮している、美しい100…続きを読む

桜舞う中、一目惚れをした相手は、女装美少年だった!? 「俺は男！」と拒絶されても神がかった脳内変換は全くブレない！ この恋、どうなっちゃうの？ とんでもラブコメの暴走、見逃せませ…続きを読む

筆者様が目指しているのは、独り善がりではなく、誰もが共感し共有できる普遍的な詩の詩作である。
対象と向き合い、熟考し推敲を重ねる真摯な姿勢が伺える詩集である。

常に雑用まで押し付けられてしまう結果、貧乏くじばかり、引いてしまう主人公。 急ぎの書類を届ける途中、様々な障害が現れ、指定の時間に遅れそうになるが──。 急展開の先には予測しなか…続きを読む

林檎飴の眼の少女と天狗の少年。 光と闇の相容れはしない世界に生きる二人が出逢い、夢の逢瀬を重ねた先にあるものは──。 美しい日本語で抒情豊かに綴られていく物語は、筆者様の真骨頂と…続きを読む

詩的童話Ⅰから続く作品。人魚姫の世界から白雪姫へとシフトする流れは自然で、語りの美しいリズムが絶妙です。

詩が紡いでいく新説童話の世界をご堪能ください。

魔王を倒した主人公が地球に帰還できることに。ちょっとズボラな女神の計らいで、ひとつだけ能力を授けられて帰還してみれば──。 とんでもなく便利じゃないですか、その能力。いろんな意味…続きを読む

無限に想像が広がっていくような、読後の余韻。描かれてあるのは、日常の中で切り取ったワンシーンなはずなのに、ひとたび読めば世界が動き出していくのです。 詩情豊かな美しい文章が、繊細…続きを読む

絵本を読むように詩で綴られていく童話は、皆さんもよく知っている人魚姫。けれど作者様独自の解釈と構成によって、読み古された童話に新たな命が吹き込まれています。 詩のリズムに導かれて…続きを読む

切なさが詰まっている。
その切なさの先に広がるキラキラと輝く夜景が、見えるような気がしました。

憧れの乙女ゲームの世界に転生した主人公。なんと攻略対象男性キャラのポジションに。なのに何故か自分は女の子!? ゲームの世界と現実を混濁させたまま、突っ走ってしまうポンコツな主人公…続きを読む

下校途中の少女が遭遇した怪異。 のっぺりとした黒い巨大な影に追われて逃げる少女に、救いの手を伸ばす人が現れますが─── 思わぬ展開が待ち受けるホラー。 短いながら巧く纏められた秀…続きを読む

高羽慧作品の素晴らしさは読後感である、と思うのです。勿論、冒頭から巧妙に仕込まれていく伏線、アクションやスピード感のあるストーリー展開に、ラストへ向かう怒濤の伏線回収など、随所に素…続きを読む

悪魔を召喚した主人公。憧れの先輩と両想いになる為に、悪魔に願いを叶えて貰おうとするのですが。何故か思わぬ弊害が生じて、その度に元に戻す羽目になります。 そうこうするうちに７つの願…続きを読む

工業高校という、なかなか覗けない秘密の花園のような高校を舞台に、青春が躍動しています。 そんなんでいいの？　というお茶目な話あり、胸を熱くする話あり、時々差し込まれる先生や保護者…続きを読む

飾らない、作らない、自然なままの感性が生み出す言葉は、時に切なく、時に微笑ましく、読み手の胸に染み込みます。

子供は近づいてはいけないと言われる不吉な場所がある。 とある夏休み、川でキャンプをする素行不良な男女が、問題の場所に踏み入ってしまい……。 恐怖にざわざわしながら迎えるラストには…続きを読む

真冬のもののけ、というテーマに怖い話を想像しましたが、読み進めれば生き生きとした魅力的な少年と少女が織り成す、とてもハートフルなラブストーリーでした。 ほんわり優しい読後感に、心…続きを読む

冬の間の温かい寝床と美味しいご飯のお礼に、お婆さんを見守っている頼もしいだみ声の彼は、猫？ 平和な日常かと思いきや、悪い息子が放火をしようとして……。緊迫感ある情景描写とスピード感…続きを読む

天真爛漫で無邪気すぎる妻、かな子さんにぐるんぐるんに振り回されている夫のヒロくん。 ここまでいくと逆に小悪魔？と疑いたくなるほど奔放なかな子さんですが、そこは惚れた弱味というのか、…続きを読む

『人間判定』背筋がひやりとする依頼を受け、主人公の少年が六人の判定に挑む。
人間とは、という非常に観念的な問題を読者にも深く思考させる作品。

字数縛りだけでなく、立入禁止、歪み、マンションというお題縛りもある中で、見事に纏められたホラー。
ゾクッとするラストを味わってください。

待ち合わせて二人は夜の景色の中を行く。最後の逢瀬。
ありふれているようで、ありふれていない別れは、未来へと踏み出す形のように思います。
切ないけれど、力強さを秘めている物語です。

私も犬と過ごしてきたので、とても共感するお話でした。
ハチミツくんが可愛くて。
ぜひ、読んで欲しい物語です。

深すぎる悲しみの深淵の縁には、白い部屋があるのです。 なにものをも赦さず拒絶するかのような白い部屋で、あなたは目撃するでしょう。 主人公の罪深さを。 ショートホラーと言ったら、こ…続きを読む

猫地蔵という、ちょっと珍しく可愛らしいお地蔵さんが祀られている町。そのお地蔵さんが夜中に鳴くという噂に、肝試しをするヤンチャな不良が現れて……。 平和そうな町に伝わる不思議な伝承…続きを読む

閉じ込められた空間、少女のモノローグで進む物語は全容が見えない分、ぞわりとする不安感を生みます。 この著者様の作品は、どれを読んでも無駄のない文章で見事に表現されていて、珠玉です。…続きを読む

ジメッとした森から始まる陰鬱な不安感。親友を喪った主人公の心情と重なり、読み手の心にもじわじわと滲んできます。

無駄のない文章が紡ぎ出す極上のホラー。傑作です。

いやぁ、冒頭あまりの俺様に、怒りマークが湯気のように出るのですよ。対して健気な彼女に読者はみんな心配する。 と、こ、ろ、が！ 読み進めると事実が次々と明るみに。世の俺様好きの女子の…続きを読む

ぜひ、読んで欲しい。 本作だけでなく、どの作品にも共通する美しく読みやすい文章は、作者様の筆力の高さを物語っている。どんなテーマも見事な筆致で書き上げ、思わず唸るラストへと導く手腕…続きを読む

家族とは。と問わずにいられない事件やニュースを目にする事が多くなった現代。 この物語では、まさに家族の幸せについて考えさせらます。 そして忍び寄るホラーの恐怖。 読みやすくテンポ…続きを読む

寒い季節、凍えかける心ごと、優しく包んでくれるコートはいかがでしょう？

ほっこりと温まるんです。そして気づけば、柔らかい笑顔になってるんです。

喪った最愛の女性。そして失った記憶。指先をすり抜けていく、ものみな全てを象徴するかのように硝子の魚たちが煌めきながら導いていく。 揺らいでいるのは、世界。それとも……。 得体の知れ…続きを読む

淡々と綴られているがゆえに、行間から筆者様の偽らない心の呟きが、聞こえてきそうな気がします。

詩も難解ではなく、すとんと心に入ってきて、読後じわりときます。

さらりと語られる話は、するすると読めてしまうので怖くないような気がするのです。──が、後からじわじわと来るんです。寒気と共に恐怖が。 怖いです。思い返すとぞわりとする怖さを、ご堪能…続きを読む

幕開けからフルスロットルなスピード感で物語は駆け抜けます。 謎を抱えながら、引きずり込まれるように読み進めば、予想だにしない敵も現れ、ハラハラドキドキなアクションシーンが繰り広げら…続きを読む

白紙の不思議な本を見つけたことで、小学生のあんずちゃんは奇々怪々な赤文字の予言に、翻弄されます。そしてあんずちゃんは、親友のミコちゃん、意地悪ケイゾーと共に、地球を守る儀式をするこ…続きを読む

読み出したら、止まらないんです。にぶちんな男装女子、2代目俺様な女装男子。じわりと忍び寄る呪いの影に、どうなるの？──と、止められないんです！ はらはら、ドキドキ、の先にすとんと…続きを読む

女装をしている俺様な皇子と、爵位を失い嫁ぎ先も就職先もみつからない凛々しい主人公の、純愛ストーリー。 脇役の人柄も素敵で、読み出したら止められない止まらない。 サイドストーリーのご…続きを読む

会話のテンポに引き込まれて読み進め、最後間際に気づいて思わず読み返しました。
読み返して尚更に深まる切なさ。

私は読む前にタグを見ます。それは皆さんも同じでしょう。タグを確認し、冒頭の書き出しの誠実な文体に姿勢を正し、読み進めます。淡々と語られる文体、分かりやすい事例紹介、なるほどと感心し…続きを読む

続きが読みたい。読後の感想はこれに尽きます。
ミステリアスでとても魅力的な世界観。是非とも続きを書いてください。切望します。

折り重なる悲しみと二人の心の漣が描く波紋は、どんな形に変わっていくのか、語られない未来の先まで思い描きたくなります。

　短く無駄を削ぎ落として書かれているからこそ、後からじわりと恐怖が涌き上がります。 　実際かなり危険な事例もあるのですが、未解決なままやり過ごしている恐怖。気づくと更にヒヤリとしま…続きを読む