“こうしている”ことには経歴がある、振り返られるともられぬとも、今へと残った物たち、の傷口に視線を差し込むと経歴の景色。邂逅と別離の連続のうえで、しずかに待っていた時間の層を覗きこむ。
筆者様が目指しているのは、独り善がりではなく、誰もが共感し共有できる普遍的な詩の詩作である。対象と向き合い、熟考し推敲を重ねる真摯な姿勢が伺える詩集である。
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