前編(男視点)と後編(女視点)の二話構成で描かれた恋愛短編です。
町外れの山奥の限界集落。年末年始の二週間、家業の手伝いで訪れた前編の主人公は一面雪景色の中で、ある女性と出会う。
彼女は後編の主人公なんですが、良い感じに謎があり、のほほんと温かい雰囲気な恋愛ストーリーの中に引っ掛かる面白みがあります。
そして、その引っ掛かる不思議な感覚が後半で判明する爽快感。
読んだ人はこう展開するのか?!っと唸ることでしょう。
ふわりと書かれた文章に込められた真相。
短編作品なので読みやすい上に、読み返すこと間違いなしの作品です。
是非、読んだ後にもう一度読んでみて下さい。
サラっと読み流していた部分の奥深さ、作者さまの巧みな技法は必見です。