作品タイトルに惹かれ、長くフォローしていました。完結しないと読み始めないタイプなので、随分と待ったように記憶している。
そして、オカシイ妻は精神疾患系の異常者で、本作品は映画ミザリーに似たサスペンスホラーと思い込んでいた。実際は、その対局とも言えるラブコメだったので、非常にビックリした。念の為に書いておくと、名は体を表す典型的な好タイトルです。
では、作品に関するレビューを一言。
新婚ホヤホヤでも此処までは…と呆れそうだが、歳を取って物忘れが激しくなると、夫婦の遣り取りは本作品に近くなる。丸っと一緒にはならないが。幼児退行って言う奴ですな。
それはさておき、登場するヒロくんはかな子さんを騙し、言い包めて結婚したような気がする。醜男が美女をモノにして…ではなくて、二人の遣り取りから想像した結果です。川田さんがヒロくんを目の仇にするのも頷ける。
(終盤の過去を振り返った章で、真相の一端が明らかにされるのだが)
大概の読者は同意してくれると思うが、この二人の間に子供は出来ないんじゃないか。(ちょっと大人としてのの失言でした)
本作品の特徴として、応援コメントの多さも挙げられるだろう。コメントを入れ易い雰囲気なんです。
でも、他作品との相対感で星2つに止めました。
かな子さんは確かに変わってます。
うん、少々オカシイところがあります。
天然なところが多々あります。
でもかわいいんですね、その存在自体が。
なんというかまっすぐにおかしな方向にずれているんですね。
それを支えるのがヒロ君。
かな子さんにメロメロなのが彼の弱みかもしれません。
だからこそ、彼のサポートは完璧で、そのジェラシーも本物です。
でもって、その二人の生活が面白おかしくつづられたのがこの物語。
かな子さんの思考に笑いつつ、サポートするヒロ君に同情しつつうらやましく思いつつ。
やっばり二人の日々の生活がなんとも楽しいのです。
あれよあれよというまに、つらつらと読み進めてしまいます。
でも注目したいのは最終章。
謎というのではないのですが、さいごに物語にスッと背骨が入る感じがすごく心地いいんです。
だからこそ、ぜひ最後まで読んで欲しい!
やだなぁ、少しだけですよ、ほんと。
少し。すこーしオカシイだけ。
だって、その妻、かな子さんっていうんですけど、高校ではマドンナって言われちゃうくらいの美人さんなんですよ?
もうほんと可愛いは正義。
そんでいまも職業はモデルさんですよ?モデル。デルモですよ、デルモ。
もうほんと可愛いは正義なんですって。
だからそんなに可愛い可愛い姉さん女房かな子さんだから、
多少のアレな部分は目を瞑りましょう。
例え、晩御飯がどら焼きでも。どら焼きでもね?
例え、トマトのお化けが出て来る夢を見た、って夫婦の危機が訪れてもね?
例え、緑アフロの黒タイツ熊に熱烈なラブコールを送っていても、です。
それを補って余りあるほど可愛い可愛いかな子さんなんですから。
そんなかな子さんを射止めたラッキーボーイは誰?
かな子さんがデルモなんだから、旦那さんもそりゃああれでしょ?デビッド・ベッカムみたいな感じでしょ、って?
いいえ?
ヒロ君ですけど?
善良な一般市民、もっさり系男子代表、ヒロシ君改めヒロキ君です。
一度読めば、あなたもかな子さんの愛らしさにメロメーロ。
そして、緑アフロ黒タイツ熊の主役を食いかねない謎の存在感に圧倒されるはず!
ヒロ君?
ヒロ君は今日も善良に生きています。
『僕』ことヒロくんの妻かな子さんは、美人で明るくて優しい人です。そんな奥さんで、ヒロくんは幸せいっぱい。だけどそんなかな子さん、ちょっとおかしいのが玉に瑕。
晩御飯がどら焼きだったり、お友達がお人形さんだったり、本当にちょっとか疑わしくなる事だってあります。
そんな人と毎日一緒にいたら、ヒロくんだって時には疲れる日もあります。特にかな子さんの推してるゆるキャラ、くまボンを家に連れてきた時なんてもう大変。
ですがそれでもヒロ君は幸せです。どんなに大変な目に遭っても、なんだかんだでかな子さんの事が大好きですから。
おかしな夫婦の、ほっこり笑えるラブラブコメディです。
タイトルに偽りがあります。『少し』ではなく、大分オカシイですよこの妻は。明るくて美人なのですが、やる事なす事がことごとくズレているのです。
そんな奥さんの奇行に、いつも苦労する旦那さん。大変な事も多いけど、それでもいつも笑っていられるのは、やっぱり奥さんの事が好きだから。
ちょっと……いえ、かなり変わっているのですけど、仲が良いのですよこの夫婦。お似合いのバカップルです。
奥さんに振り回される旦那さんの様が、とても愉快なラブコメディ。各章ごとに話が独立していて、サクッと読むことが出来ます。
個人的に好きなのは『くまボンの恐怖 編』です。ツボにはまって大笑いしました。
天然ボケの妻・かな子さんに振り回される主人公の物語です。
この物語の最も大きな特徴は、かな子さんがとても可愛いという点です。まるで桃色の綿菓子のような――もっと言えば、桃色の綿菓子を舐める女の子のような、ふんわりとした、ほんわりとした可愛らしさです。
かな子さんはかなりの変人ですけど、最近の創作物によくあるような奇矯な可愛らしさではありません。かなりエキセントリックな性格のはずなのに、妙なリアリティがあるのです。読み易いけれども軽すぎない文章のお陰でしょうか。まるで本当にかな子さんが隣にいるかのような感覚となってくるのです。
最も近い比喩を用いるならば、ゆるキャラの大きな抱き枕をぎゅーっと抱きしめたような感覚を味わえる作品です。
しかし、それだけではないのも作品の醍醐味ですね。『くまボンの恐怖』篇では、ちょっとヒヤヒヤとする感覚も味わえます。そこがまた、愛らしくてふわふわとした作風と相まって、この小説をより魅力的なものとしています。
なんというのか……。
作品全体を通してにじみ出て、覆い尽くすのは、主人公であり、「ぼく」であるひろ君の、妻に捧げる献身的な愛、なのです。
いや、うん。わかるよ。
ひろ君。君、奥さんのかな子さんが大好きなんだね。
うん。例え、夕飯が「どら焼き」という斬新なメニューであったとしても、それはそれ、と許せるほど……。
最新話ではひろ君。過去のカレシエピソードと自分のエピソードを混同されてたよね……。さすがに同情を禁じ得なかったよ。そっと涙を拭った……。
それでも、妻を大好きなひろ君。そして、そんなひろ君を、それ以上に好きなかな子さんのラブラブなお話。
途中「うひゃあああ(/▽゚\)」と照れながらも、この夫婦のエピソードからは目が離せない!
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