変わり者の妻としっかり者の年下ダンナの織り成す極上コメディ

かな子さんは確かに変わってます。
うん、少々オカシイところがあります。
天然なところが多々あります。

でもかわいいんですね、その存在自体が。
なんというかまっすぐにおかしな方向にずれているんですね。

それを支えるのがヒロ君。
かな子さんにメロメロなのが彼の弱みかもしれません。
だからこそ、彼のサポートは完璧で、そのジェラシーも本物です。

でもって、その二人の生活が面白おかしくつづられたのがこの物語。
かな子さんの思考に笑いつつ、サポートするヒロ君に同情しつつうらやましく思いつつ。
やっばり二人の日々の生活がなんとも楽しいのです。
あれよあれよというまに、つらつらと読み進めてしまいます。

でも注目したいのは最終章。
謎というのではないのですが、さいごに物語にスッと背骨が入る感じがすごく心地いいんです。
だからこそ、ぜひ最後まで読んで欲しい!

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