軽妙で端的な会話のみで状況の説明からオチまで行ける手腕は見事です。ぞわっとする。最後のセリフが彼なのもいいですね。
無限に想像が広がっていくような、読後の余韻。描かれてあるのは、日常の中で切り取ったワンシーンなはずなのに、ひとたび読めば世界が動き出していくのです。詩情豊かな美しい文章が、繊細な心の襞までも描き、空気まで感じさせる手腕は素晴らしいです。これが、僅か400文字とは。言葉が生み出す映像美、余韻。時に切なく、時にしなやかな強さを秘めた世界を、ぜひご堪能ください。
短い文字数の中で景色や心情を伝える表現力だけでなく、余白の使い方がとても上手
可愛さだったり、愛おしさだったり、切なさだったり。様々な感情が描かれた、詩的で素敵な400文字の連作です。軽く読んでもいいし、深く読み込んでもみてもいいですね。
たった400文字で、まるでひとつのドラマを見たような臨場感。描写が巧みで、色彩や音楽まで聴こえてくるような気がします。静と動、明と暗が織りなす、美しく楽しい小説です!
ひとつひとつの 言葉が 響きあってます。上質なピアノ音楽のようです。
短い物語の中の一言一言が語る物語。短いからこその見えてくる余韻は深いものです。今後も楽しみにしています。
これより短ければドラマにならないギリギリの文字数、それが400字なんです。無駄な描写は1行たりとも許されません。どこまでもストイックで洗練された形式、それが400字小説なんです。800字は甘え!1000字超えはショートショートを名乗るな!さあ共に目指しましょう、遥かな高みを!極めましょう、この豊かなる大陸を!いざ行かん同志よ!!