とかげくんとすいりゅうさん

作者 早瀬 翠風

67

23人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

ちっちゃくてかわいくて。
なんでも興味を示して、あぶなっかしくて。
嬉しい時には思いっきり笑って。
悲しい時にはがっつり落ち込んで。
冒険して、成長して、悩んで、泣いて。
好きになって、嫌いになって……。

そして人一倍の頑張り屋さん。

それがとかげくん。

これはとかげくんの愛と冒険のお話。
大人もほっこり心温まる絵本のような童話です。

いつだって前を向いてまっすぐ突き進むとかげくん。
そんなちいさな彼の行動に、勇気をもらえます!

★★★ Excellent!!!

主人公、とかげくん。名の通り「とかげ」です。
子供のとかげには大好きな人がいました。

それは「すいりゅう」という大きな存在。

絵本のようなテイストで始まり、とかげくんの無邪気な可愛さや一生懸命な姿に癒されるでしょう。子供ならではの純粋な気持ちが読み手の心を強く刺激し、忘れてしまいがちな大切なことを気付かせてくれるはずです。

物語は中編に差し掛かると、絵本の雰囲気が変わり大人向けの繊細な心模様が描かれています。大人向けと言いましたが、実は子供が読んでも伝わるものは沢山あると思いました。子を想う親の気持ち。この物語には様々な人達の愛情が交錯しています。子供時代に本作を読んだなら、大人になってから読み返したいと思う作品になるでしょう。

後編は……

是非、読んでみて下さい。
波乱万丈な生き方の上に存在する安らぎをお楽しみ下さい。

★★★ Excellent!!!

幸せってなんだろう。わりと身近にあるそんな疑問になんとなく気づかされるお話です。好きな人と一緒にいられること、家族が一緒にいられること、たとえ離れていたとしても、気持ちはいつも……

小さな命には成長の過程とともにいろいろな変化が訪れますが、それでも生まれ持った性格はあまり変わらなかったりします。そして幼いころに描いていた理想を実現させるべく、思い悩みながらも試練に立ち向かう。

厳しい自然界の中で優しさに包まれて育ったとかげくんに、生きることの尊さ、人生を楽しむことの大事さを教えられました。

★★★ Excellent!!!

小さな小さなとかげくんと、神様のすいりゅうさん。
大きさも、生きる時間も、存在の在り方自体も違う二人。長い長い時間を悩みながら共に過ごして、時には悲しい出来事もあり、時には時間に記憶が押し流されてしまうことも。
そんな二人が、いつか幸せに同じ時を歩めるよう、祈りながら読みました。

★★★ Excellent!!!

村のはずれの松の木の上でいつもお昼寝をしている龍神さま。
そんな「すいりゅうさん」に憧れてやまない、ちいさなちいさなとかげの男の子の物語です。

子どもから大人まで、誰もが楽しめる素敵な童話ですが、艶やかで流れるように美しい作者様の文章は健在です。
厳かで美しいすいりゅうさんの姿や、小さく可愛らしく愛に溢れたとかげくんの日常をうっとりほっこり堪能できます(*^_^*)

けれども、とかげくんの成長と共に、彼の過酷な宿命が明らかになり、辛く悲しい時期が訪れます。
それでも、常に寄り添ってくれるすいりゅうさんや家族の愛に支えられ、とかげくんは懸命に試練を乗り越えていきます。

最新話までの現在は、とかげくんがようやく試練を乗り越えて、未来が見えてきたところ(かな?)
それでも彼の無邪気さや純粋さ、優しさは失われていません。
すいりゅうさんと寄り添いながら新たな道へと向かっていくとかげくんをずっとずっと見守っていきたい気持ちでいっぱいです!

★★★ Excellent!!!

とかげの「とかげくん」と、「水神」の「すいりゅうさん」の、好き、のお話です。

とかげくんは、すいりゅうさんが大好きで、すいりゅうさんに近づきたくていろいろ頑張ります。

その姿がとてもいじましくて、良いのです。良いとしか言えないのです。すみませんが、あとは読んでください。きっと好きになるでしょう。

このレビューを書いている時点では、まだまだお話は途中ですが、とかげくんとすいりゅうさんが、どんなとかげと水神になるのかを見ていたいな、そんな風に思うお話でした。

みなさまもぜひ、ご一緒に。

★★★ Excellent!!!

第一章の、すいりゅうさんの描写のきれいさに感激してそのまま現在まで、のんびり拝読しています。
とかげくんも成長と清らかな心と、とかげくんの健気さに頑なだった心をほぐされていくすいりゅうさん。
おもしろい童話は、大人が読んでもおもしろいのだと教えて頂いています。

★★★ Excellent!!!

大きくて美しく、強大な力を持つ「すいりゅうさん」(水神)と、すいりゅうさんに憧れ、その想いを溢れさせて彼に毎日会いに来る、小さな蜥蜴の子。小さな小さな身体で、巨大な水神に何とか近づきたい子蜥蜴の一途で微笑ましい努力と、それがごく僅かずつ実っていく経過を非常に細やかに、愛らしく描き出す、美しい絵本のような物語です。

子蜥蜴の語り口は、小さい子供らしく、この上なく平易な言葉遣い。それでありながら、その心情はずしりと重みを持つほどに真実をしっかりと突き、ジワリとした深みを持っています。作者様の選び出す言葉の的確さに深く感嘆させられます。

作者様の感性なしには表現できない、繊細な色彩に満ちた世界。多くの方に是非味わっていただきたい、独特の深い味わいを持つ物語です。

★★★ Excellent!!!

すいりゅうさんを通して、成長していこうとするとかげくんのいじましい姿が可愛いらしくてキュンとします。
またすいりゅうさんも孤独過ぎて孤独である事すら忘れていたのを、声を掛けるだけで潰してしまいそうな小さな小さなとかげくんを通して、心に血が通っていく様も優しい気持ちになります。
優しいおばさんの愛情を一身に注がれつつも、両親を知らないとかげくんと、他のためだけに務めを果たし、己の幸せを感じることもなかったすいりゅうさんの交流がこの先どう変化していくのか楽しみです。

★★★ Excellent!!!

まずはページを開いてみてください。

滑らかで美しい水彩画の挿絵が眼前に広がります。

そしてその挿絵が動きます。
風が吹く。
花が揺れる。
とかげくんが手を伸ばす。
すいりゅうさんの鱗が光る。

次に心が動きます。
とかげくんの微笑ましさに。
すいりゅうさんの凛々しさに。

美しい言の葉が描くこれは『読む絵本』

大事に心の本棚に仕舞いたくなるとっておきのお話です。
あなたの本棚にもぜひ。
心で見ることのできる素晴らしい作品です。