涼月

ホラーでありながら恐怖よりも人の想いの暖かさが読後に残ります。
脈々と続く怨念の塊であるムカデに負けず、幸せになって欲しい主人公とヒロイン。応援します。続きが読みたくなります。

二万文字という縛りの中で描かれている為、非常にテンポ良く濃密な物語になっています。 臨場感に溢れ、祭礼という畏れと敬いが闇と共に馨りたってくるようでした。 ぜひ長編で改めて読みた…続きを読む

優しい語り口で紡がれる物語に、心がほっこりとしました。
こんな素敵な出逢いがあるなら、雨の日もとっても素敵な日に思えます。

映画のワンシーンみたいで、こんな友情モノを自分も書いてみたいと思いました。 どの作品も作者様のハートの熱さを感じるのですが、短編でもその熱さは損なわれていません。 ぜひ、ご一読…続きを読む

夢幻の泡沫の如し。曖昧になっていく夢と現実の中、鮮やかに想いが浮き立つようです。美しい文章で綴られた詩的で繊細な物語は、不可思議を孕んで読後、複雑な思いに浸れます。

私の下手なレビューでは紹介しきれない傑作です。ぜひ、御一読あれ！ スピード感溢れる展開に引き込まれたら止まらない。ラストまで一気に駆け抜けます。 個人的にはぜひ、スピンオフも書いて…続きを読む

気づかないうちに契約してしまい、百万字もの物語を書かなくてはいけなくなった主人公。 序盤はサーモンに笑い、中盤からは背筋がゾクッとするホラーテイストな展開に一気読みさせられること必…続きを読む

たくさんの命が春を謳歌して、そして命のバトンが渡されていく。
力強く温かいハートフルストーリーをあなたに。

心の中に、優しさが芽吹きます。

単に心情を綴るだけではない。 言葉の配置、配列を工夫し、時に滴るように、時には秘めたる想いを秘文のようにそっと忍ばせたり…。定型詩にはない自由で柔軟な創意工夫が、想いを更に膨らませ…続きを読む

目を背けることなく向き合い、未だ塞がらない傷口を愛おしむような詩は、不器用で真摯な思いを感じさせる。

生きることを他人事のように感じる主人公が、出逢いの中で真実を恐れながらも渇望し始める。 難解なパズルを解くような物語が収束する先には───。 悲しく美しい魂が渇望した真実の答えは、…続きを読む

10代に書かれたというこの詩集は、鋭い感性から生み出される言葉たちが、多感な時期を鮮やかに描き出している。

独創的な世界観に基づいた詩の構成は、確立された独自の言葉が持つ絶妙なリズムを生み出し、読む者を幻想世界に誘うようである。

この愛らしさには、やられました。
眠れない夜にまた読みたくなる可愛いお話です。

特に「チューリップと花言葉」は傑作すぎて、涙が出ます。騙されたと思って読んでみてください。

若く世俗に汚れていない感性と言ったら、否定されるかもしれない。しかしこの詩集からは、そんな純粋で硬質な感性を感じる。 真っ直ぐ斬り込んでくる言葉は、生半可な気持ちでは受け止めきれな…続きを読む

磨き抜かれた珠玉の言葉が造る、確立された独自の世界に惹き込まれる。

感性に直接語り掛けるような詩は、独自の世界観を美しく織り上げています。 矛盾や無秩序をも呑み込み相反する総てを許容して、揺らぐ言葉の海底から沸き上がってくる詩は、深く静かに魂を揺さ…続きを読む

痛みを伴う共感に心が小波立ちました。読み進めるほどに、切なる想いに胸を打たれます。

淡々と綴られる思い出への、切なくて愛しい眼差しを感じる詩集。

利三が刺客に襲われる場面など、臨場感溢れる描写には、並々ならぬ文章力を感じる。
硬派な正統派の歴史小説。

終始、暗闇の気配、息遣い、蠢く得体の知れない恐怖を感じながら読み進めました。その黒々と深い闇の遥か向こうに響き続ける怒濤が、読後も身体の芯で波頭を立てているようで、ざわざわとした余…続きを読む

言葉のセンス、描き出される美しい狂気の世界に圧倒されます。

貪るように読み、侵食されていく狂喜に震えました。鮮烈な色彩と、とつとつ、と迫る音に溺れて読後、非日常に浮遊した感覚に目眩を覚えました。