暗闇の向こうの怒濤が聴こえる

終始、暗闇の気配、息遣い、蠢く得体の知れない恐怖を感じながら読み進めました。その黒々と深い闇の遥か向こうに響き続ける怒濤が、読後も身体の芯で波頭を立てているようで、ざわざわとした余韻があります。
美しい文体で引き込まれるように一気に読みました。

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