長編だったけど、一気に読めました。完全に飲み込まれてました。
文章の端々から紡がれる言葉一つ一つにしっかりと意味があり、確かな筆致でホラーとしてのジャンルを描かれています。淡々と描かれた文面からイメージが脳裏に焼き付き、どんどんと読み進めてしまいました。物…続きを読む
終始、暗闇の気配、息遣い、蠢く得体の知れない恐怖を感じながら読み進めました。その黒々と深い闇の遥か向こうに響き続ける怒濤が、読後も身体の芯で波頭を立てているようで、ざわざわとした余韻があります。美…続きを読む
父の死去により港町・平坂町に越して来た大原美邦。かつてこの町に住んでいた頃の記憶。それは、存在しない神社を訪れた光景だった。酷く靄に覆われた過去の記憶。もういるはずの無い妹の気配と、存在しないは…続きを読む
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