地崎守　晶　

ツールド・フランスのような自転車レースではエース選手の前に風避けをかねて先導のアシストが入る。 難病のために、光溢れる世界に焦がれながら闇を駆けるしかない彼女を、眷属として支えたい…続きを読む

「後悔」が魚のように泳ぐ釣り堀とかつて自分の父が釣った後悔の、三キログラムという重さ。 主人公は父が自分に後悔を重ねているのかもという重さを抱えながらも真っ直ぐ生きてきた、そして…続きを読む

　見ず知らずの他人たちと囲むキャンプファイアー。 　彼らはそれぞれ事情がありそうだが、同じ火に照らされ同じ時を共有していた……その時までは。 　霧に閉ざされた山奥のキャンプ場で幕…続きを読む

恐竜や爬虫類型ロボットを相棒として戦う美少女の学園もの、そしてほのめかされる百合の輝き。

バトル描写とガールズの関係性、ゴウレックスとのバディ関係に期待しています！！

　魔法で動くパワードスーツを、現代日本の眼鏡のOL女性（しかも一人称がぼくであだ名は「サカナ」）が纏ってアクションを繰り広げるという、要素だけでワクワクすること間違いなしの設定でこ…続きを読む

　徹頭徹尾、外連味に溢れた血沸き肉踊るアクション盛りだくさんです。 　名のある英雄や偉人が死の果てに魔神と契約し、【騎士】となり異世界で戦いに身を投じる。 　英雄・偉人のチョイスや…続きを読む

　ファンタジー世界のお仕事もの、最近好きになったジャンルなのですが、運び屋「兎」のお話は特に面白いです。あ、ウサギさんが鞄からまた顔を……かわいいけどキミじゃないよ。 　爆速で駆け…続きを読む

　世界観、異能力や技術の設定、キャラクター、どれをとってもワクワクすること間違いなしのSFファンタジーです！ 　語り手の自爆という衝撃的な掴みから、テンポよく様々なガジェットや異能…続きを読む

　真実を明らかにするのではなく、自分の満足や名声のために人を陥れる作中の探偵を称する奴らに家族をめちゃくちゃにされた主人公・氷河。 　探偵行為を毛嫌いする彼ですが、少女探偵・美伊子…続きを読む

　なんせ、客にあった戦闘スタイルや技量まで見抜いて武器を選んでくれる武器屋に「モノホン」の魔導師の魔法道具屋、とんでもなく旨くてあり得ないくらい衛生的な料理屋、仕立て直しの丁寧な防…続きを読む

　鮮烈な描写で描かれるのは究極的な格差社会、荒れ果てた外界を「忘却した」都アムネジアと生きる権利などないと見放された者たちの地獄ゲヘナ。壁で隔てられたその二つの天国と地獄に生き、死…続きを読む

　『童貞のまま30歳になると魔法使いになる』というのをこれほど上手く、面白く描けている作品を他に知りません。 　カクヨムに登録して間もない頃から一番の推し作品です。 　タイトルにあ…続きを読む

異能の力や劇的な展開があるわけでもない、主人公が偉業を成し遂げるわけでもない。なのにこれだけ一気に引き込まれて、二人にしあわせになって欲しいと感じたのは不思議で、それこそ魔法のよ…続きを読む

大切なひとの死を、どうやって受け入れる？
答えのない問いの答えは、少女の母親の言葉の中にあるのかもしれない。
泣き暮らすのではなく、胸の中のいと愛しい人と。

もふもふの愛すべき混沌、我らの隣人……と思ったら畏れ、ひれ伏し、崇め奉るべき存在だったらという、にゃんこかわいいよにゃんこからにゃんこ様になってでも最後はにゃんこを抱き締めたくな…続きを読む

これを頭がおかしくなった男と笑い飛ばせないのが今の世の中の怖さ。作者に的確に痛いところをえぐられたようです。

この感動はなんだろうと読後に問い、答えはすぐに見つかった。 一篇の映画を見終わった感覚そのものだ。スクリーンを食い入るように見つめ、周囲が明るくなって名残惜しさを抱えて立ち上がる、…続きを読む

読み終えてたとき、私は悲しかった。 日陰で世界を嘲笑っても、いつまでもそこにはいられない。こどもはやがて進学し、就職し、家庭を作り、統計と収支の数字に紛れ、唾をはきつけたはずの世…続きを読む

男の来歴、少女のこれから。
作者の頭のなかにある物語を説明し過ぎることなく削ぎ、なおかつ想像が容易と、ほどよくまとまっている。

ロボットが心を持ったらそれはヒトになるのか。 人類が心を失ったらロボットになるのか。 ぞっとしない問いである。人間が人間だと思っているものが揺らぐ問題だ。 しかしこのポストアポカ…続きを読む

もはやいない人間が、居座り続けることがある。大切な人、偉大な英雄、あるいは大罪人としていつまでも忘れられない場合だ。 しかし、何も為せなかったもの、無能なもの、価値のないものは消…続きを読む

脆くも崩れ去り、再びの地獄。

暑苦しかったあの場所の熱気
振り返ってみるとあれを青春と呼ぶべきなのだろうか。
中途半端に年を取った自分は、バカをやっていたあの頃を笑えるだろうか

にゃあ。
繰返す毎日に疲れはてたとき、ねこは何も答えてはくれないが、そこにいるだけで意味がある。
何度でも癒されに訪れたい。そんな文章。

かなわない限り、苦しむことになる。 それは残酷でもあり、夢の落伍者になってしまったら、と怯え、私たちは立ち竦む。 しかしまた、夢を叶えたとき、夢に向かって歩けているとき。 …続きを読む

愛するものが愛せなくなったら－ 美しいと思っていたものが美しく思えなくなったら－ 私たちは多くの場合まず外観から美しい醜いを決める。そして、美しいものを愛する。 だが、絶対だ…続きを読む

Rが普通になったラスト。高校生に限らず、普通であることが求められるけどその普通は負担ではないか。この小編からはそんなことも考えられると思った。 私が話してることは男の独り言にくる…続きを読む

残暑の中、１日分の汗にまみれて帰りの電車に揺られるという日常の憂鬱。その中にこそ本当の恐怖は住まうのかも知れない。そう感じさせる、良い文章です。 惜しい点は地下鉄に乗っている他の…続きを読む