概要
「雛僧(こぞう)、わたしと契約し、【騎士】(ドラウグル)となれ。我が名は【魔神】ディスコルディア。ヒトを……【英雄】たる資質を持つ者を、【騎士】に昇華させし者なり」
決闘に敗れ、死に瀕していた【名無し】の剣士の前に【魔神】を名乗る謎の銀髪美少女が現れ、【異世界】へと誘う。
一方、【異世界】にて、亜人と人間のハーフのキリは、幼馴染と村人たちを【帝国】の兵士たちに殺され、自身もまた殺されかけていた。
救いを求める声に呼応するかのよう、【騎士】へと転生を遂げた【名無し】の剣士が現れる。
彼は圧倒的な剣技でもって、キリを殺そうとした兵士たちを殺した。
【異世界】が戦乱渦巻く時の戦国時代のような乱世の真った
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一味も二味も違う、壮大で重厚なダークファンタジー‼︎
物語は、剣士として敗れた主人公の前に少女が現れることから始まります。
残酷で無慈悲な世界にあって、主人公は戦いを強いられるのですが……そのバトルシーンが圧巻で!
息もつかせぬ展開、凄惨さも容赦なく描かれ、夢中で文字を追ってしまいます。
そして、登場人物の描かれ方がとても丁寧で。
敵にもそれぞれの深い過去が存在し、それを経て主人公と戦う運命に至っているのだなぁと…。だから単純に敵であるからと憎めなくなってしまうキャラも出てくるのですが、
主人公は、そんな読者の想いなど関係ないとばかりに目の前に立ち現れる敵を容赦なくバッタバッタと倒してゆくのです。
めちゃくちゃ強い…!ある意味、安定の強さ……続きを読む - ★★★ Excellent!!!戦争戦争、一心不乱の戦争
のっけから血みどろです。バイオレンスです。和です(和は大事)
登場人物、ギミックがめちゃめちゃ多く、よくもまぁこれだけの要素をガッとまとめたもんだと思います。それぞれの要素の登場時の演出がいちいち派手なんですよ。うまいなーと! 何人出てきたのか数えてませんが、それぞれ「味」があるので記憶に残るんですね、これが。
物語的には(第二章では)まだまだ序盤なんだろうと思いますが、緩急織り交ぜて展開されるのでダレることなく、とても読みやすいです。先々どうなるのか気になりますが、期待を裏切られることは無いと確信したので、追いつく前にレビューを書かせていただきました。
個人的には額にアレをアレされる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!名無し剣士にして騎士、彼の振るう刀は何を斬る
徹頭徹尾、外連味に溢れた血沸き肉踊るアクション盛りだくさんです。
名のある英雄や偉人が死の果てに魔神と契約し、【騎士】となり異世界で戦いに身を投じる。
英雄・偉人のチョイスやこの世界での戦闘スタイルが独特で面白いです!
また、彼ら転生した【騎士】が無条件に無双できるわけではなくこの世界に息づく魔物や、【騎士】以上に智略や武芸に長ける強者ばかり。
全てを失った亜人の少女キリを守り救った【名無し】の剣士は、この世界で何を斬り、何を成すのか。
おどろおどろしい口調の魔神ディスコルディア様にもかわいい一面が見えてきて、ますます目が離せません。
是非ともたくさんの方にお読み頂きたい作品で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!かくて【死】、全てはそこで交差する。
死が追う。
善を称し、悪を断ずる。
されど光のあるところ、存在あらば影は避け得ず。
光を強め、影を拭うは、即ち存在を否むこと。
そこで問う。光とは、果たして何か。
そこで疑う。闇なるは、果たして何か。
光とは、つまり発散。尽きれば果てる、刹那の動き。
闇なるは、つまり静寂。それのみにてはただ死あるのみ。
ともにぞ在れば営みは成る。いずれか欠けば――滅びあるのみ。
◆
死合う。
忌まれた、それは存在の端緒。
疎まれた、それは存在の記憶。
斬られた、それは存在の終焉。
愛はない。ゆえに存在は語られぬ。
名はない。ゆえに存在は刻まれぬ。
証はない。ゆえに存在は遺されぬ。
◆
死を交わ…続きを読む