概要
今日も、誰かが旅立つ。 誰かの伝えきれなかった想いが残っている。
【第一部完結。第二部は来年投稿予定です】
名門貴族の令嬢セトナ・アストレイは、父の不祥事により没落する。
家名は剥奪され、婚約も破棄され、一夜にしてすべてを奪われた。
行き場をなくした彼女が身を寄せることになったのは、王都の教会。
そこで与えられた役目は、葬送師――死者を送り出す仕事だった。
葬送は敬われる儀式であると同時に、死に関わるがゆえに人々から距離を置かれ、忌避される仕事でもある。
教会での日々の中、セトナは自身が持つ詳細不明のスキル「遺響《いきょう》」の正体を知る。
それは丁寧に弔った故人の後悔、願い、伝えられなかった想いが、彼女のもとへと流れ込んでくる力だった。
遺された想いを遺族へと届けるたび、セトナは葬送の意味と、命を見送るという行為の重さと向き合い始め、やがて故人
名門貴族の令嬢セトナ・アストレイは、父の不祥事により没落する。
家名は剥奪され、婚約も破棄され、一夜にしてすべてを奪われた。
行き場をなくした彼女が身を寄せることになったのは、王都の教会。
そこで与えられた役目は、葬送師――死者を送り出す仕事だった。
葬送は敬われる儀式であると同時に、死に関わるがゆえに人々から距離を置かれ、忌避される仕事でもある。
教会での日々の中、セトナは自身が持つ詳細不明のスキル「遺響《いきょう》」の正体を知る。
それは丁寧に弔った故人の後悔、願い、伝えられなかった想いが、彼女のもとへと流れ込んでくる力だった。
遺された想いを遺族へと届けるたび、セトナは葬送の意味と、命を見送るという行為の重さと向き合い始め、やがて故人
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!心を閉ざした葬送師が、死者の声で涙する第一章
進行状況:第一章(1話〜4話、3.5話含む)まで拝読しました。
まず断言したいのは、第4話の決壊シーンがこの作品の核だということです。「優しくした分だけ、失うものが増える。だから、私は、他人を信じるのをやめた」と自分に言い聞かせてきたセトナが、リオン(犬)の想いを代弁して伝える中で、初めて涙を流します。3話までの「私には無理です」「修道院に送ってください」という頑なな拒絶が、ここで一気に決壊する構成は見事でした。3.5話でリオンの純粋な独白を先に読ませてから4話でセトナ側の涙を見せる、という二段構えの感動の作り方も効いています。既存レビューが軒並み高評価しているのも納得です。
一方で、1…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自らの能力—スキル—と向き合い、成長する少女の物語
かねてから私がスキルモノの作品に抱いていた感情。「与えられたスキルによって人生が決められてしまう」世界観ってある意味世知辛いよな……という感情に真正面から向き合われたようになる物語です。
スキルでなく現実世界であっても人には才能がある。それが自分の望んだものでないことがある。それに対してどう向き合うかが人生の答えであると思わされました。
自らの能力と、数奇な運命によって、他者の死と向き合うことを半ば強制された少女が、次第に心からその死と自らの能力に向き合い、誰かのために、社会のために生きる姿には勇気がもらえます。
やりたくないことを頑張っている人、自分の仕事や能力にプライドが持てず辛い人…続きを読む