概要
名門貴族の令嬢セトナ・アストレイは、父の不祥事により没落する。
家名は剥奪され、婚約も破棄され、一夜にしてすべてを奪われた。
行き場をなくした彼女が身を寄せることになったのは、王都の教会。
そこで与えられた役目は、葬送師――死者を送り出す仕事だった。
葬送は敬われる儀式であると同時に、死に関わるがゆえに人々から距離を置かれ、忌避される仕事でもある。
教会での日々の中、セトナは自身が持つ詳細不明のスキル「遺響《いきょう》」の正体を知る。
それは丁寧に弔った故人の後悔、願い、伝えられなかった想いが、彼女のもとへと流れ込んでくる力だった。
遺された想いを遺族へと届けるたび、セトナは葬送の意味と、命を見送るという行為の重さと向き合い始め、やがて故人
とても励みになります。
今後も大切に書き進めさせて頂きます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!喪失と再生の物語。セトナの凛とした姿に心を揺さぶられます。
初めまして愚猫です
応募ありがとうございます!
すべてを失った没落令嬢セトナが「葬送師」という厳かな仕事を通じて、死者の遺した想いをすくい上げていく姿に一瞬で引き込まれました。
単に死を悼むだけでなく、遺された人々の心にも寄り添う「遺響」の描写が本当に美しく、毎話のように胸が熱くなります。
過酷な運命に折れず、冷静でありながらも優しさを秘めたセトナのキャラクターがとても魅力的です。
丁寧な筆致で描かれる世界観と、静かに心に染み渡るストーリー展開が素晴らしく、次のエピソードがいつも待ち遠しいです。
これからも応援しています!
出来れば僕の作品も見て欲しいです!(強欲)
なろうとカク…続きを読む - ★★★ Excellent!!!すべてを失った令嬢が、死者を送る仕事に出会う
王立学園を首席で卒業し、代表挨拶を任されていた令嬢セトナ。しかし父親の逮捕をきっかけに、家の捜索、婚約解消、屋敷との別れが次々と訪れ、彼女の日常はわずかな間に崩れ去っていきます。
セトナは冷静で、どこか他人を突き放すような少女です。それでも、自分の処遇より先に使用人たちの再就職先を用意する姿から、言葉にしない優しさが伝わってきました。「期待しなければ傷つかない」という考えの裏に、彼女自身の寂しさが隠れているようにも感じられます。
没落令嬢の新たな行き先が、華やかな社交界でも修道院でもなく、棺が並ぶ葬送の場であることが新鮮でした。誰もが避ける死者の処理を命じられ、拒否権もない。淡々と運命を…続きを読む - ★★ Very Good!!心を閉ざした葬送師が、死者の声で涙する第一章
進行状況:第一章(1話〜4話、3.5話含む)まで拝読しました。
まず断言したいのは、第4話の決壊シーンがこの作品の核だということです。「優しくした分だけ、失うものが増える。だから、私は、他人を信じるのをやめた」と自分に言い聞かせてきたセトナが、リオン(犬)の想いを代弁して伝える中で、初めて涙を流します。3話までの「私には無理です」「修道院に送ってください」という頑なな拒絶が、ここで一気に決壊する構成は見事でした。3.5話でリオンの純粋な独白を先に読ませてから4話でセトナ側の涙を見せる、という二段構えの感動の作り方も効いています。既存レビューが軒並み高評価しているのも納得です。
一方で、1…続きを読む