ちかてつ

作者 緑茶

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★★★ Excellent!!!

巧い。読み終えたあと、素直にそう思った。

個人的にホラーの基本とは「暗い」「せまい」「孤独」「正体不明」だと思っているが、今までカクヨム内で読んだ多くのホラー作品には、最後の「正体不明」をていねいに描けている作品があまりなく、恐怖の余韻をあまり感じさせてくれなかった。

しかしこの作品は違う。

短い文字数なのに「闇とは何か」を問う深い洞察のもと、人間が本能的に怖れ、そして決して理解し得ない“正体不明な”闇そのものが、密やかに寄り添ってくる。

だからこそ、彼は闇に見入られたのだろう。そこには孤独な者のみが気付くことの出来る郷愁/望郷のぬくもりがあったのではないか、と私は思う。




★★★ Excellent!!!

文章からありありと恐怖が伝わってきます…!
しかも、ただ怖いのではなくじわじわと、読むにつれて真綿の絞首台に立たされているような恐怖が…(例えが下手です汗)。
地下鉄にはどこか閉塞感があり、その閉塞感を見事に表現されていると思います!これからも頑張ってください!

★★ Very Good!!

残暑の中、1日分の汗にまみれて帰りの電車に揺られるという日常の憂鬱。その中にこそ本当の恐怖は住まうのかも知れない。そう感じさせる、良い文章です。
惜しい点は地下鉄に乗っている他の人間の描写にもう少し凝って欲しかった。朝の満員電車の憂鬱とは違う憂鬱さがあるはず。座席に座っている人はまばらなのか、何人くらいなのか。