例えば魔法のように

異能の力や劇的な展開があるわけでもない、主人公が偉業を成し遂げるわけでもない。なのにこれだけ一気に引き込まれて、二人にしあわせになって欲しいと感じたのは不思議で、それこそ魔法のような語り口でした。魔法が使えないはずの彼女が起こした本当の魔法は、彼女自身も救ってくれたのでしょうか。
あえて呪文も魔法の道具も何もないのがいいですね。それでいてお金、本、カクテルといったさりげない小道具が話に味を添えています。

綺麗に締めくくってあり、読後感もさわやかでした。これからも期待しています❗


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