第Ⅰ章 始まりと出逢い
第Ⅰ章 第1話
この世界は、人間と精霊が共に暮らす世界・フェアリネス。人間が精霊を行使し、共に戦い、共に暮らしている。
そして、精霊を行使し、戦う人間は、この世界では、精霊騎士と呼ばれている。
私は、何時もの日課で、何時もの様に早く起きた。
私は、フェアリネス学園寮の部屋を出て、毎朝の日課の走り込みと、素振りをしてから、寮に戻った。
「ただいま」
私はそう言った。
「お帰り、沙織」
そう言い、私を出迎えてくれたのは、一人の男だった。「ただいま、アオト。ウィンはまだ寝ているの?」
私はそう聞いた。「いや、さっき起きたばかりだ」
とそう答えた。
彼の名前アオト。アオトは、私が契約している精霊の一人である。
すると「お帰りなさい、お姉様。今日も朝早くから走り込みだったんですか?」
そう聞いて来たのは一人の女性だった。
「お帰り、ああ。何時もの日課でね、やっておかないと気が済まないんだ」
私はそう答えた。
彼女の名前はウィン。アオトと同じ私と契約している精霊で、何故か私の事をお姉様と呼んでいる。
すると、「沙織、朝食の準備が出来たぞ」
アオトはそう言った。「何時もありがとう、アオト。朝食にしましょう」
私はそう言った。
「そうだな」
アオトはそう答えた。
私達はアオトが用意してくれた朝食を食べ始めた。
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