第Ⅰ章 第23話

「流石、話が早くて助かるよ、姫宮さん」

笑顔でそう答えながら、裏ではとんでも無い策士であるアーサーが侮れないなと思った。


「成程。聖王は、私と烏丸優音が生徒会並びに精霊騎士【フェアリーナイト】の所属する事が貴方が望んでいる事ですか」

私は、この実は策士な聖王の考えを口にした。


「そういう事だ」

アーサーは私が思った事を否定しなかった。


「それで、どうだろう、返答を聞かせて貰えないかな?」

アーサーはそう聞いた。


「分かりました。貴方の策略にはまるのは癪に障りますが、所属致します」

否定して、私の周りに関わられるのも面倒で有る為、そう答えた。


「ありがとう。なら、自己紹介をしないとね。私の事は知っていると思うが今一度自己紹介をしよう。私は生徒会会長で、精霊騎士【フェアリーナイト】のリーダーを務めているアーサーだ。この二人は、私が契約している精霊のセイバーとカリバーンだ」

アーサーはそう言った。


「私の番かな。私は生徒会副会長のシャルロット・エインスワーズだ。この二人は私が契約している精霊のレイチェルとミシェルだ」

シャルロットと名乗る女子生徒はそう答えた。


このフェアリネス世界では、騎士一族として名高いエインスワーズ家の人間だ。このフェアリネス世界では、3大名家の一つだ。姫宮、藤堂、エインスワーズ家の3家が、この世界において、有名な家である。

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