第Ⅰ章 第10話
騎士
「・・・ウィン、規則を破るけど、彼女の精霊の為に貴女の治癒魔法を掛けて上げて・・・。アオト・・・行くよ」
私は私と契約している二人の精霊に指示を出した。「はい、お姉様」
ウィンはそう言い、女子生徒の元に向かった。
「分かった。・・・《双蒼なる水よ、双蒼なる氷よ、我が名において真の姿を示さん》」
アオトはこの日、3度目の詠唱を唱え、二刀の姿にその身を変えた。
「・・・氷の壁よ、彼の者を護りたまえ、氷の壁【アイシクルウォール】」
私は、ウィンと女子生徒の方に氷の壁を展開させた。
「貴様、何者だ?」
「私の事を聞く前に貴方達が名乗るのが筋じゃ無いの?まぁ、予想は出来てるんだけれど・・・」
私は黒い服を身に纏った男にそう聞いた。
「答える義理は無い」
男はそう答えた。
「・・・そう・・・。答える気が無いなら、大人しく帰るか、大人しく消されて・・・。・・・・凍てつき凍れ氷結【ブリザード】」
私は、二刀を突き刺し、男共に氷結魔法を発動した。男達氷結魔法で氷漬けにされ、動けなくなっていた。
「アオト、戻って良いわ」
私は、二刀にそう言った。二刀は精霊の姿に戻った。
私とアオトは、ウィンの元へと向かおうとしたが、それを制したのは二人の人間と4人の精霊と言う闖入者だった。
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