第Ⅰ章 第27話

何時もの様に周りは先生が魔法で構築した擬人の敵が現れた。「さて、行こうか・・・。風の牢獄よ、我が敵を閉じ込める戒めになれ【ウィンドプリズン】」

そう言うと風は、周囲の敵を閉じ込めた牢獄が出来た。「風の槍よ、我が敵を殲滅する槍となれ、風の槍【ウィンドランス】」

不意に頭上に無数の風の槍が生成され、その風の槍は、風の牢獄に無数に向かって行った。


風の牢獄に閉じ込められた無数の敵は、風の槍で射貫かれた。


だが、風の牢獄から逃れた敵が短剣を持ち、向かって来た。「風の牢獄を逃れたか・・・。風の砦よ、我を護りし、強固なる城塞を築け、【エアリアルシティプラグ】」

私の周りに強い風が吹き、それは急速に風の砦を形成した。「全てを吹き流せ、神風」

体育館の私が戦う場所に急速な風が吹き荒れ、敵を全て吹き流し、その風は、普通の風ではなく、斬撃をも引き起こす強力な風が荒れ狂い、吹き荒れた。

その風は敵が私の周辺で消し飛んでからやっと吹き止んだ。


「戻って良いよ、ウィン」

私は、細剣にそう告げると「お疲れ様でした、お姉様」

涼しい顔をした、私のもう一人の精霊・ウィンはそう言った。


「相変わらず、貴女の風の威力は強力ね。アオトの氷もそうだけど」

私は、ウィンに感心した。「いえいえい、お姉様の采配があってこそですよ」

ウィンはそう答えた。


「お疲れ様、沙織、ウィン。君の風魔法、また腕を上げたんじゃないか?ウィン」

そうウィンを労いながら、私とウィンの元に来たのは、アオトだった。

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