第Ⅰ章 第26話
「あ、沙織、お昼まだだっただろう?これ持って来た。午後は実習だから、体力付けておかないとな」
優音は私にお昼を差し出した。「ありがとう。お昼食べ損ねる所だったわ」
私はそう答えた。
私と優音は、お昼を食べ終え、午後の実習が行われる体育館に向かった。
「あ、姫宮さんも同じクラスだったんだね」
そう言い、私の元に現れたのはさっき生徒会室で別れたばかりの黒瀬光と紫の双子の姉妹と光の精霊・ヴァルキリーとジャンヌ、紫の精霊・ダークとミヤが居た。
「えっと、黒瀬さん達も同じクラスだったんだ」
私はそう答えた。
「同じクラスだし、私達の事は名前で呼んで良いよ?ね、紫ちゃん」
「うん。私もそう呼んで良い?」
二人の姉妹はそう聞いた。
「ええ。じゃあ、宜しくね、光に紫」
私はそう言った。
「皆さん、午後の実習を始めて下さい」
先生はそう言い、現れた。
「アオト、後で酷使すると思うから休んでて、ウィン、久々だけど行ける?」
「分かった」
「はい、何時でも行けますよ、お姉様」
アオトとウィンは同時に答えた。
「じゃあ、ウィン、お願い」
私はウィンにそう言った。「はい、お姉様。・・・《蒼緑の風よ、我が名において真の姿を示せ》」
ウィンはそう詠唱し終えるとその身を細剣に変えた。
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