第Ⅰ章 第25話
守護者ーすなわち、烏丸家は宮家・・・姫宮、宮澤、香宮、間宮の4つの宮家の人間を守護する一族である。
優音は、私を護る任務を烏丸家から通達されている。それ以外の宮家は、中等部やフェアリネス学園の男子校に通っている為、烏丸家はあちこちの学校に通う宮家の人間を守護しているのだ。
「そうだ。生徒会長は妙な要求をもう一つ、私に突き付けて来たわ」
私は、優音にそう言った。「沙織に?一体どんな?」
優音は、私にそう聞いた。
「それが、私を生徒会並びに精霊騎士【フェアリーナイト】に所属させたいのと同時に、優音、貴方の事も生徒会並びに精霊騎士【フェアリーナイト】に所属させたいみたい」
私は優音にそう告げた。
「俺にも?それは、沙織と居られるのは守護者として有難いが・・・だが・・・俺にも所属させるメリットがあるか?何か企んでいるんじゃ」
優音は最初は喜んだものの、何か裏があるのではないかと疑ってかかった。
「確かに聖王は確かに生徒会長としての手腕は有るだろうけれど、何を考えているか底が知れないもの」
私はそう言った。「そうか・・・。・・・まぁ、思惑はどうあれ、所属に反対はしないからな。・・・ただ、あの男の思惑に嵌るのは癪だがな」
そう言ったのは優音だった。
「まぁ、私も聖王の思惑に利用されたくはないけれどね・・・。まぁ、放課後に生徒会室に行くのは少し躊躇いたくなるけれど。行かなきゃ行かないで、今朝の不問の件を取り消しにされたりするのも癪だからね」
うんざりしながらそう答えたのは私だった。
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