第Ⅰ章 第32話

後者の氷の心臓【アイシクルハート】は、インフェルノの代償の魂の削りを無くし、心臓を氷で凍らせる魔法。

凍っても、完全に凍る事は無い為、氷で魂を護るものである。


「紫ちゃん、大丈夫!?」

光は、私が使ったアオトの魔法・氷の鉄乙女【アイシクルアイアンメイデン】を受け、床に倒れた紫を起こした。「大丈夫」

紫はそう答えたが、アオトの魔法・氷の鉄乙女【アイシクルアイアンメイデン】の威力は、他の魔法より、威力も大きい魔法である為、多少の傷は免れないだろう。


「ウィン、紫に治癒魔法掛けて上げて、最後の技、結構、ダメージ効いていると思うから」

私はウィンにそう言った。「良いんですか?お姉様。私の治癒魔法は、消失【ロスト】魔法扱いですけど・・・」

いつもより答えに窮したウィンがそう聞いた。


「良いよ。それに、ミヤにも治癒魔法掛けさせたからね」

私はそう言った。


「分かりました」

ウィンは二つ返事で答えて、紫の元に向かった。


それから、授業が終わると私は優音と共に、紫と光の双子の姉妹と彼女達の精霊と共に生徒会に向かった。

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