第Ⅰ章 第36話

「じゃあ、早速、驚いて貰いましょうか。氷の聖剣よ、我が声に応じ、今、ここに顕現せよ、氷聖剣【コールドエクスカリバー】」

言うが早く、アオトの一刀は氷に覆われ、その後、私の身長を軽く超えた細身の聖剣が現れた。


「まさか、君も聖剣の使い手なのかい?」

「まさか。これは、貴方が保有する二刀の聖剣とは違います。この魔法の聖剣は、氷で作られた精密なレプリカです。でも、威力は本物に匹敵しますから、気を緩めないで下さい」


私はそう言うと「白銀に染まれ銀世界【シルバー】」

私は氷の聖剣で床に剣先を突き刺し、空間を氷の空間に変えた。


私は氷で作り上げた聖剣を握り、アーサーに向かって剣を向けた。勿論、アーサーも剣で向かって来た。


「そう簡単にやらせないよ・・・。光の槍よ、我が敵を貫け【ライトランサー】」

次の瞬間、氷の空間に光の槍が現れ、光の槍は、私の元に向かっていた。


「何の策も無いと思います?氷の壁よ、我を護りたまえ【アイシクルウォ―ル】」

私は、光の槍を氷の壁で防いだ。


私は再度、アーサーの間近に急接近し、私は、氷の聖剣を氷の床に深く突き立て、「氷の茨よ、我が敵を封じる鎖となれ【アイシクルスオン】」

氷の床から蔦の様に生えた氷の茨は、アーサーに深く絡まった。それは、氷の鎖の様である。

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