第Ⅰ章 第37話

すると「光の無限の剣よ、我が敵を斬り裂け【ライト・インフィニティーソード】」

氷の茨に巻き付かれたままのアーサーは、氷の茨を解く事をせず、私に無限の光の剣を氷の空間に顕現し、私を標的にし、次々と暗闇を切り裂く、眩しい流星群の様に次々と降り注いだ。私は、氷の聖剣で、幾つかは氷で凍らせ、叩き落とした。


だが、放たれた光の剣は、無限に生成され、対処するにもキリが無い。


・・・っち、対処の仕様がない、それに迂闊に近付けば、光の剣で切り裂かれ、生徒会長に隙を見せる事になる。・・・さっき、紫(ゆかり)にも実践した方法を使っても聖剣で斬られるのが関の山か・・・。どう対処すべきか・・・。

心の中で悪態を付きながら次の策を心の中で考える。まだ、光の剣は際限なく、降り注ぎ続けている。


「氷の砦よ、我を護りし、強固なる城塞を築け【アイシクルシティプラグ】、水と氷の槍よ、我が敵を殲滅する槍となれ【アクア・アイシクル・ランス】」

急激な氷の強固な城塞を魔法で構築し、無限の光の剣を防衛し、立て続けに、アオト本来の水属性と氷属性で構築した槍が私の頭上で展開された。私は、光の無限の剣に対抗する為に構築した魔法だ。


光の剣と水と氷の槍は、互いを相殺しながら、魔法が消滅した。アオトの絶対零度の氷で生成した槍でさえ、光の剣でひびが入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る