第Ⅰ章 第4話
暫くして、担任の教師・高橋雪菜と彼女の精霊であるヒスイが姿を見せた。
「おはようございます、皆さん。皆さんにご報告して置きたい事があります。最近、闇の精霊達が活発化しています。学園内でもし、見付けたとしても、戦ってはいけません。良いですね」
先生はそう言った。「はい」
生徒はそう答えた。
この世界には私達、精霊騎士の敵は闇の精霊騎士達である。彼等は、精霊騎士と違い、闇の力の担い手達である。その闇の精霊騎士の対抗組織として、このフェアリネス学園の生徒会のメンバーと二体の精霊と契約している契約者は必ずある機関に属さなければならない学校の決まりがある。
それは、唯一、公な場で戦う事を許され、闇の精霊騎士の殲滅と精霊を護る事を目的に構成された組織・精霊騎士【フェアリーナイト】
この学園に通う人間なら大半はこの機関に所属する事を夢見ているが、この機関に所属出来る生徒はかなり、少ない。
それに、二体の精霊と契約している学生はこの学園では、かなりの希少な存在である事は事実である。教師陣でも二体の精霊と契約している教師もいないのが事実であるのだ。
私の亡き姉もこの機関に入って居たが、私は、この機関の所属に興味がない。そもそも、この学園で目立つ学園生活を送る積りは無い。
ただでさえ、私の生家は、他のフェネスの住民とは違う存在なのだ。
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