第Ⅰ章 第44話
「分かりました。それでは失礼致します」
私達はそう言い、部屋を後にした。
私と優音は寮に戻った。「今日は、食堂とか行かないのか?」
優音はそう言った。「ううん、行かないわ。ただでさえ、アオトもウィンもあまり人が多い所が得意じゃ無いし、アオトは、熱いのも苦手だから」
私はそう答えた。
「そうか。じゃあ、また、明日」
優音はそう言い、別れた。
私は、寮部屋に入ると荷物を置き、着替えるのもそこそこにベッドに横になった。
「つ、疲れた」
私は制服のまま、ベッドで大の字になる。
すると「お姉様、まずはお着換えをなされては?制服、皺付いてしまいます。せめて、エンブレムだけでも外して下さい」
そう言うとさっきまで大人しくしてたウィンが私に抗議した。
「そうする」
私は、制服を急いで脱ぐと、部屋着に着替え、エンブレムは机にいた。
「アオト、お疲れ様。今日はごめんね、酷使させてしまったわね。体調は大丈夫?」
私はアオトにそう聞いた。
「大丈夫。僕の心配なら無用だよ?」
アオトは私にそう言った。
「でも、ここまで酷使したのは初めてだから」
私はそう言った。
「心配してくれてありがとう、沙織。でも、大丈夫」
アオトはそう答えた。
「そう?体調に何か有ったら遠慮なく言ってね?」
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