決闘編6
決闘編六
可児先輩と昴の決闘がいよいよ始まった。
「アイスランス!」
可児先輩が氷の槍を八本か投げてきた。
「へー!ファイアーランス!」
昴は横に走りながら氷の槍を激撃する。
「バッ」「レールガン!」
昴が足を止め直ぐさまレールガンを放つ。
「クッ」
可児先輩は射線を体を転がし避ける。
「ほぼノータイム!」
フィールド外から声が出る。
「……エクスプロージョン」
昴は少し目を閉じエクスプロージョンを放った。
爆破が止むと可児先輩は倒れていた。
「直ちに解除!」
熊田先生がフィールドを解除するよう指示を出す。
フィールドが解除された。
「兄貴!」
智樹が駆け寄る。
「う、うーん」
反応はあった。しかし身体を動かせない感じだった。
「時期に良くなると思うわ」
保健の先生が状態を見て周りに聞こえるよう話す。
「キッ!」
智樹が昴を睨んでいる。
「……可児さん!なぜ睨まれないといけないんですか?!」
あかりが昴と智樹の間に入り、智樹を睨み返す。
「な!兄貴をこんな事して!」
智樹は驚くが兄を倒してと怒鳴る。
「あんなねー!」「その辺で!」
あかりが怒ろうとした所で、昴があかりの手を握り制止する。
「なんで止めるのよ!私は」「わかってるから」
あかりは昴をジッとみて言い、昴は頷き答える。
「後のことは熊先生お願い出来ますか?」
昴は可児兄弟を頼む。
「あー分かった!着替えてきていいぞ!」
熊田先生が昴に言い昴、あかり、あきら、恵美香、ゆいかは女子更衣室に向かった。あかりは昴に手を引かれて行った。
熊田先生から智樹に先程の態度を注意された。可児先輩はその後問題なく動けるまで回復し、男子更衣室で着替えた。
「あかり?」
更衣室に着いてもあかりは剥れていた。
「……恵美香鍵開けてくれる?」
昴ら更衣室のキーを開けてもらえるように頼む。
「…うん」「ピッ」
恵美香はあかりを一瞬見てから鍵をかける。
「ありがとう」
昴は女子更衣室に入って行く。なぜかあかりも手を繋ぎ入って行った。
「えっ!」「ヒュー」「……」
恵美香は驚き、ゆいかは歓声を鳴らし、あきらは呆然した。
「あかり?さっきはありがとう。でも大丈夫だから敵を増やさないで!」
昴はあかりの顔を覗き込んで話す。
「だって……」
あかりは頬を膨らまし不満と訴える。
「僕に対してはなんも問題ないけど、もしあかりに何かあったら……」
昴は怖い顔で話す。あかりに降りかかる火の粉は昴が対象すると言っているかの様な感じだった。
「私も同じだよ」
あかりはふふと笑顔になり答える。
機嫌が良くなったのか、手を離し更衣室から出て行った。
昴は制服に着替え更衣室を出る。
「ねーねー!何があったの?」
ゆいかはご機嫌になったあかりを見て昴に聞く。
「何もありませんよ」
昴は首を振る。
「またまたー!教えてよ、ねー!」
ゆいかは腕を絡ませてきた。
「離れてください!歩きづらいです!」
昴はゆいかに動きづらいと言う。
なぜか今回はあかりは何も言ってこなかった。
昴達は再びフィールドの部屋にやって来た。
「やっと来たか!」
熊田先生が着替えて来た昴達を見て声をかけてきた。
「何かありましたか?」
昴は慌ただしい周りを見て聞く。
「あー実はな!」
熊田先生が昴達が離れた後のことを教えてくれる。
あの後熊田先生は、智樹に決闘の結果を文句言うのは間違ってると教えた。他にも態度などを注意した。
その後可児兄弟は男子更衣室で着替えに行ったが、智樹が不服を兄に伝え飛びてて行った。いずなは智樹を見失いフィールドの部屋に帰ってきて説明した。
「だから慌ただしいのですね!」
昴は先生達も捜索しに動いていると納得する。
「あー、気をつけろよ!」
熊田先生は昴に逆恨みしてるから注意しろと話す。目配せであかりの方も見て、あかりも頷くのだった。
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