校外研修編9

校外研修編九

 あかりと恵美香はお風呂から出て昴達を探した。

 

「あそこ!」

 あかりが昴を見つけ指を指す。


「卓球やってるね!」

 恵美香も昴を見つけ答える。


「ヨシ!」「クソー!」

 昴がガッツポーズをし、あきらが悔しがっていた。


「どうしたの?」

 あかりと恵美香が卓球したいる二人に近づき、あかりが昴達に声をかける。


「負けた方がジュースを奢ってくれるって!」

 昴はあきらとの勝負を話す。


「なるほどね!あ、私カルピス!」「……私も同じので!」

 あかりと恵美香はあきらにジュースをリクエストする。


「僕はコーラ」

 昴もリクエストする。


「え、な!昴との勝負だぞ!」

 あきらは昴との勝負だからあかりと恵美香は対象外と言うから。


「えーそうなの?でも昴がー!」

 あかりはニヤッと昴を見る。


「負けた方が奢りって勝負だよね?僕に奢るとは言ってないよね?」

 昴は何人に奢るとは約束したないと答える。

「そうそう」

 あかりから勝負の話を聞きそう理解した。


「ぐぬぬー!」

 あきらはそうだけどとやっと理解したが納得は出来なかった。


「ほいよ!」

「ありがとう」「ありがとう」

 あきらはあかりと恵美香にジュースを渡す。結局ジュースを奢ってもらえた。


「二人共似合ってるね!」

 昴はコーラを一口飲み、あかりと恵美香に浴衣似合ってると褒める。


「ありがとう」「ありがとうございます」

 あかりと恵美香は笑顔でお礼を言う。


「うんうん」

 あきらも見れて満足と頷く。


「あきら君?」

 あかりはジーッと睨む。恵美香は胸元を手で隠した。


「な、!ジュース買ったから少しくらい堪能させてもバチが当たらんと思うぞ!」

 あきらは開き直って答える。


「それを言わない方がいいよ!」

 昴はやれやれとあきらに言うのだった。


 昴、あきらとあかり恵美香は一度部屋に戻り、少しした後夕ご飯を食べに向かった。


「どうしたの?」

 昴は少し元気がない恵美香に気づきあかりに声をかける。


「あー、いや、ちょっとね、」

 あかりはなんで言おうか考える。

 あかりと恵美香は部屋に戻るとお風呂で話していた事を恵美香に話した。

 恵美香が昴と話す時、敬語になっている事、砕けて放せれている時もあるけど、お礼とかは敬語がほとんどを締めていると指摘した。


「何かは知らないけど元気出さして」

 昴は恵美香を励ます。


「珍しいね!」

 あかりは昴の励ましに驚き少し揶揄った。


「僕だって……」

 昴は言いかけ恥ずかしくなり黙る。

 昴はクラスメイトにあまり関心がない。関心がないが仲の良いあきらや恵美香達は気にかけていた。


「食事中注目してくれ!」

 熊田先生が耳を貸すよう声をかける。

 辺りが静かになる。


「先程門から魔物が出現した。まだ方角は確定していないが、明日は海には近づかないように!」

 熊田先生が明日の自由行動は海は禁止と話した。


「ザワザワ」「ザワザワ」

 辺りが騒がしくなる。

「…昴」

 あかりが声をかけてきた。


「……今日は海は禁止だね!残念だねあきら!」

 昴は口の中の食べ物を飲み込み、あきらに言う。


「そ、そんなー!」

 あきらはガックシとなるのだった。


 自由時間になり昴、あかり、あきら恵美香は観光した。神社に行き、商店街を回った。

「お、おいまた関東に来るってよ!」

 商店街を回っていると周りの人の話し声が聞こえた。


「お、おい、まさか!」

 あきらは立ち止まり呟く。


「……今は楽しもう」

 昴は今は買い物を楽しもうと言うのだった。


「そうね!ここ入っていい?」

 あかりはこの店に入りたいと言う


「入ろ、入ろ!」

 恵美香も見たいと答える。

 昴とあきらが頷き四人は店に入った。食器のお店だった。


「これいいね!」「こっち可愛い」

 あかりと恵美香はキャッキャ言いながら食器を見ていた。


「あ、これいいな!」

 昴も青色のコップを見ていた。


「そーか?」

 あきらはコップはどれでもいいと語る。


「なーに、あきら君は興味ないの?」「なら昴君私の色選んでくれないかな?」「え恵美香ちゃん!昴私のも選んでよ!ペアにしよ!」

 あかりと恵美香はあきらを跳ね除け昴に詰め寄った。


「……」

 追い出されたあきらは無言で恵美香を見つめるのだった。

 

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