決闘編5
決闘編五
昴達はフィールドの部屋に着いた。
そこには可児先輩、智樹、熊田先生、伊藤先生、池田先生、校長先生、教頭先生、保健の先生、三年学年主任などなどが勢揃いしていた。
「お待たせしました」
昴は挨拶し近寄って行く。
「いや時間通りだよ。全員揃ったから始めるね!今回は三年主席の可児いずな君が、決闘を申し込んだ件で集まってもらいました。決闘は学園の一番を決めたいとの事で、伝統に則り許可がおりました。」
熊田先生がチラッとゆいかを見るが特に咎めず話をする。
「決闘のルールを説明する。フィールド内に入り時間内に、相手を戦闘不能にした方が勝利。フィールド内のケガはフィールドを出るか、解除した場合元に戻ります。質問はありますか?」
三年の学年主任の先生が話す。
「一つ!」
昴が手を挙げる。
「竹中君」
どうぞと許可される。
「使用していい魔法はありますか?」
昴は使用制限を聞く。
「特に無い」「フィールド内ではあるがね」
三年学年主任の先生が無いと答え、熊田先生が付け足す。
「分かりました」
昴は頷く。
「決闘には賭けが存在する。可児君、竹中君何かあるかね?」
校長が二人に聞く。
「あ、」
あかりが声を出そうとするが熊田先生に止められた。
「はい。私からは竹中君には魔法師団養成学校に転校して頂きたいです」
可児先輩が勝ったら軍の学校に転校して欲しいと話す。
「一応だか、理由を聞いても?」
校長が聞く。
「はい。もちろん。今現在魔法師団養成学校より、私達のいる国立関東魔法学園の方が実力が上と聞きました。父から優秀な生徒を招き入れたいとあり、竹中君はどうかと思いました」
可児先輩は実力は申し分ないと話す。
普通は一個人が他人の進路を決める事が出来ないが決闘の賭けなら可能であった。もちろんリスクもある。
「ふむ」
校長先生は頷くだけで昴を見る。
「……校長先生。一ついいですか?」
昴は校長に質問する。
「なんだね?」
校長が許可を出す。
「魔法師団養成学校はそこまで困っているんですか?」
人材に困っているのかと聞く。
「そう聞いている。何名かの生徒には推薦の話をしている」
校長は高等部から推薦で入学できるよう話していると教えてくれる。
「どこの学園も大変なんですね!……なら私の賭けも同じで!多分ですけど可児先輩も来年行きますよね?」
話からして可児先輩は高等部から推薦で入学するよね?と聞く。
「あーその通りだ。私は魔法師団養成学校に行きたい。後に魔法師団に入隊するつもりだ!」
可児先輩は自身の進路を話す。
「……僕が勝ったら行きません。負けたら行きますで良いですよ」
昴は少し考え決闘の賭けを決める。
可児先輩も頷き了承する。
「国立関東魔法学園、校長の名の下に承認します!」
校長が見届け人になったと話す。
可児先輩がフィールド内に入る。
「昴!」
あかりが両手を握っていた。
「大丈夫だよ」
翔はニカっと笑いフィールド内に入って行った。
「五、四、三、二、一、ゴー!」
カウントが始まり開始の合図が出るのだった。
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