精霊編7
精霊編七
昴達は授業中だが魔物進行の説明を受けていた。
魔物の進路を説明受け。現在小型魔物が八十、中型魔物が一確認されていた。
昴は手を開け発言を求めた。
「君!」
隊員が発言を許可する。
「魔物の数は確定ですか?それとも推測ですか?」
昴は前回の推測が大きくズレていることを懸念して聞く。
「……推測だ。海の上のため確定は出来ない。最低そのくらいと思ってもらいたい」
隊員は渋い顔で答える。
「ケッ、そんなのも知らんのかよ!」
先輩の学生から声が飛ぶ。
「過小戦力で計算されていて、痛い目に合いたくないので」
昴は文句が出た辺りに嫌味を言う。もしもの場合は鈴と力を合わせないとと思うのだった。
「はいはい君たち落ち着いて!」
熊田先生が手を叩き注意を向ける。
「最もの意見だけど、流石に海の中とかに潜られたらねー!でもある程度は計算されてるわよ。前回はそれより多かったけど滅多に外さないはずよ」
熊田先生が言う。
「幸い、今回は隊員も駆けつけてくれることになっえいる。前に出過ぎないように!」
椿学園長が生徒に言う。
「はい」
生徒が一斉に返事をする。
「それでは解散。明日よろしくお願いします」
隊員が解散と言う。明日学園は臨時休校になり対魔物殲滅に入る。到着時間は午前十時となっている。
「あー竹中君は待ってて」
熊田先生が小さく昴は待ってるように言う。
参加する生徒達が退室した。残っているのは昴、あかり、あきら、恵美香、ゆいか、小鳥先輩、可児先輩、栗山先輩、桃坂先輩だった。
「なぜ君たちまで……」
熊田先生が昴以外を見て言う。
「私彼女です」「友達です…今の所は」「親友だな」
あかりが少し照れて言う。恵美香は最後は小さくなり言い、あきらは自信満々に言う。
「なら彼女の姉として?」「その友達?」「三年として責任が…」「……」「なんとなく?」
ゆいか、小鳥、可児、栗山、桃坂が順番に答える。栗山先輩だけ無言だった。
「ハー、えーっと、…あー、うん。竹中お前が決めろ。例の件だ」
熊田先生は少し面倒くなり昴に聞かせてもいいメンバーを選べと言う。
「……そうですね。あの場にいた、栗山先輩と桃坂先輩は仕方ないですよね。美濃先輩に関しては後から問いただされるのでついでに……」
昴は理解し郊外研修に居たメンバーとゆいかはいいと答える。
「悪いが可児は退室してくれ、後から説明できる範囲でする」
熊田先生は可児先輩に言う。
「……分かりました」
可児先輩はガックシと退室して行った。
「では改めまして、魔法師団関東統括責任者、
隊員の中で一番年配の人が挨拶した。
「中将!」
昴が驚き口を漏らす。他のメンバーも驚きを隠せずに居た。
「本来は館山基地の少将が来る予定だったが諸事情により私が来た」
大黒中将が言う。
「まず説明致します」
熊田先生が今回の郊外研修の帰り道の経緯を話す。突如中型魔物が現れたこと、昴が精霊と契約して撃沈し精霊を隠し学園に帰ってきたと説明した。
「藤田特尉と同じ……か!」
大黒中将が熊田先生に聞く。
「なんとも言えませんが、藤田特尉の時と同じだと信じたいです」
熊田先生は昴からの話を事前に聞き、藤田特尉が精霊契約した時と比べて答える。
「たしか藤田さんと熊田先生って同期だったんだよね」
あかりが小さな声で昴に聞く。
「そうみたいだね」
昴が頷き答える。
「竹中と言ったか?精霊を見せてくれ」
大黒中将が昴に言う。
「……分かりました」
昴が怪訝な顔になるが了承する。
「鈴」
昴が鈴を呼ぶ。
「はいさー」
鈴の姿が見えるようになり通常の大きなになる。
「おー!これは!!」
大黒中将が目を瞬き言う。
「下、いや、中位精霊!」
何人かの隊員も驚き、精霊の位を話し合っていた。
「……鈴は今の所中位精霊となっています」
昴は中位精霊と答える。
「属性は風です」
熊田先生が補足するのだった。
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