精霊編5
精霊編五
学園長との話し合いは終わり昴達は解放された。
精霊に関しては魔法師団に報告を上げることになった。詳しくは後日になった。
中型魔物の討伐に関しては学園長室にいた生徒に箝口令が敷かれた。
一号車に載っていた生徒やら他の生徒から噂が流れても、実際直視でまじまじと目撃したわけではない為誤魔化せると判断された。
「ふー」「疲れたー」「ねーねーもういい?」
昴とあかりは部屋に帰ってきて、ソファーに座り込んだ。鈴がもう不可視を解いていいか聞いてきた。
「あーいいよ鈴。ありがとう」
昴は鈴に姿を見えるようにしていいと言う。
「やったー」
鈴の姿が見えるようになり大きさも元に戻った。
昴とあかりの間に座る。
「あっ」
あかりは思わず声が漏れる。
「うん?」
鈴があかりの方を見て首を傾げる。
「鈴。紹介するね。この子はあかり、美濃あかり。…僕のか彼女だよ」
昴が頬を赤くして紹介する。
「かのじょ?」
鈴が首を傾げる。
「えーっと大切な人だよ」
昴は分かりやすく教える。
あかりも頬を真っ赤にして下を向く。
「そーなんだ!よろしくね」
鈴は目をキラキラしてあかりの顔を覗きこんだ。
「…ううん」
あかりは顔を真っ赤にして頷く。
「……さてご飯でも作ろうか」
昴はソファーから立ち上がり台所に向かった。
鈴があかりに色々聞いている姿を見るが気に留めなかった。
「ご飯できたよ」
昴はあかりに夕ご飯できたと声をかける。
「…う、うん。ありがとう」
あかりは耳まで真っ赤にして席に座った。
「何話していたの?」
昴は少し気になりあかりに聞く。
「な、なんでもいいてしょ!」
あかりはブンブン首を振り言う。
「ふーん。鈴?」
昴は鈴に視線を向ける。
「えーっとね。あかりっちが……」
鈴があかりとの話を言おうとし殺気を察知し黙る。
「ふふ。鈴この話はまーいいよ。鈴はご飯は食べれるの?」
昴はこの話は聞かないでおこうと思い、鈴に食事はどうか聞く。
「私は昴と魔力で繋がったいるから大丈夫だよ!食べれなくはないみたいだけど…」
鈴は食事を摂らなくても大丈夫と言う。
「そうなんだ…鈴が食べたいなら食べていいからね」
昴は鈴の分も一応準備し、鈴に委ねた。
「わーい。ありがとう」
鈴は羽をパタパタさせ喜び昴の横に座った。
「あっ!」
あかりは何か言おうとするが堪え、昴の向かいの席に座る。
鈴もしっかり食事をとった。
「あー美味しかった。昴料理上手だね!」
鈴が昴の料理を褒める。
「ありがとう。鈴も食べれて良かったよ」
昴は好き嫌いなく食べれて良かったと言う。
「どこに行くの?」
あかりは食べた物どこに行くのか聞く。
「鈴のはね、魔力に変わるんだよ!」
鈴は食べた物は魔力に変換されると話す。
「自身の名前忘れてたのにそう言うのは知ってるんだね」
昴は感心して言う。
「し知ってるわよ!名前はあれ、あれだよ!そう、馴染みがないから!」
鈴はあれこれ考え言い訳をする。
「馴染みがない?」
昴とあかりがハモリ言う。
「私たちは情報を共有するの契約したらパスが変わってしまうけど……それで契約する前にマナを教えてもらうの」
鈴がうーんとと上を向きながら説明する。
「そーなんだ!」
二人は驚くのだった。
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