同居編2
同居編二
昴の部屋が火事にあい、昴、あかり、ゆいかは熊田先生に、その後の予定を聞きに職員室にやって来た。
「待っていたよ!」
昴達が職員室に入ると熊田先生と校長が待っていて、校長室に通された。
「まず初めに、今回この様になってしまい、申し訳ない!」
校長が謝り、校長、熊田先生が頭を下げる。
「……いえ、誰も予想つきませんから!」
昴は頭を上げてくださいと言う。
「すまない!現在消火している最中だが、鎮火次第検証などが入る。一度明日来てもらえると助かる」
校長が日曜日職員室に来るように話す。
「分かりました。今日泊まりところはどうしましょう?」
昴は泊まる所が無いのは困ったと話す。
「来週からは仮の住居が準備できるが、今日の今日は難しい!ホテルでもと言いたいが……」
校長は熊田先生に目くばせする。
「校則的にも条例的にも無理です。ホテルは十八以上と決まりがあります。着替えなどは買ってもらうにして、支払いはこちらを使ってください」
熊田先生はホテルに泊まるのはダメと話し、必要な物はカードで支払ってと一枚渡される。
「これは?」
昴は受け取りいちおう聞く。
「学生証と同じでここ辺りで使えるカードです。学園に支払いの請求が自動で来ますから領収書などはいりません」
熊田先生が学園証では限度額とかの設定があるから、足らないといけないとカードを渡してくれる。
「いいんですけ?」
昴は、一個人の為に学園の支払いにしていいのか聞く。
「問題ありません。ですよね校長?」
熊田先生は校長に聞く。
「あー、今回はこちらのミスだ、あくまで必要最低限で頼む!仮の住居が決まれば、また別枠になり請求場所が違う」
今日に限りは学園の管轄と話す。寮などの火災は保険が聞く、その為請求場所が違う。保険は学園独自の保険の為魔法の火災でも適用される。
「……分かりました」
昴は詳しい事は両親にいくと思い返事する。
「とりあえず、今日泊まるところだな!熊田先生はどうだ?」
校長は熊田先生の寮に泊めてはと聞く。
「すいません。私の部屋では……」
熊田先生は難しいと返事する。熊田先生は五歳の娘が居て子育てで大変と話す。
「発言いいですか?」
ゆいかは口を出す。
「あー」
校長が許可する。
「私の部屋に泊まるてはどうです?」
ゆいかは自分の部屋に泊めていいと話す。
「ちょっと!美濃さん!」
熊田先生が驚く。
「女子の部屋に男子を入れるのはどうかと思うぞ!」
校長は許容できないと話す。
「えー!みんなお泊まり会とかで泊まってるけどなー?」
ゆいかは暗黙の了解を話す。
「グッ、それはそれ!」
熊田先生は痛いところをつくと思った。
「学園的には昴くんは友達の部屋にお泊まりに行ったにしたらどうですか?」
ゆいかはどこに泊まりかまで追求しなければいいと話す。男子の部屋に泊まろうが、女子の部屋に泊まろうが、聞いていないにしようと提案する。
「今回は緊急の為泊まるところが無いから聞くだけであって、いつもは知らないですよね?」
ゆいか続けて校長、熊田先生に言う。
「……そうだな」
校長は通常のお泊まり程度は生徒の判断に任せていた。
「なら問題ないですよね?」
ゆいかはなら今まで通りでいいんじゃないと聞く。
「しかし今回は…」
校長が言い淀む。
「阿倍野君のところに泊めてもらうのはどうですか?」
熊田先生が提案する。
「分かりました。そこにしますね!」
ゆいかは昴が答える前に返事する。
「…え」「それでは買い出しなどあるので失礼します!」
昴が戸惑うが、ゆいかが昴とあかりを連れて退室して行った。
「……熊田、」
校長は熊田先生に本当に阿倍野君の部屋に泊まるのかと目で訴える。
「信じましょう。万が一あっても、本来学園は関与しない事になっていますから、PTAからは言われません。それより今回の放火の方が問題です」
熊田先生は昴達はゆいかに任せて、智樹の対象を話そうと提案するのだった。
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