入学編2
次の日午前は部活動説明会で、午後から実戦練習の説明会があった。
部活動は通常の部活に加え、攻撃魔法部、防御魔法部、魔道具研究部などがあった。昴達は何に入ろうか迷ったので体験入部で見つけることにした。
「この後はいよいよだな!」
あきらが昼ご飯中に午後からの実戦練習の話をした。
魔物は太平洋から出現し魔物が動く方角により対応する国が決まる。
北東はアメリカ、東南はチリ、南はオーストラリア、西南はフィリピン、西は日本、北西はロシアとなっている。北はアメリカとロシアが毎度争って対処している。
魔物の被害を考えると来て欲しくないが魔石や革などが取れ十分利益があるのだ。
南アメリカ大陸はチリが太平洋に面しているがブラジルと合同で動いていてほぼブラジルの部隊が活躍していた。フィリピンは中国の部隊に丸投げであった。
戦闘服に着替え、訓練場に到着すると一年の各クラスは小型の魔物を見てびっくりする。
小型の魔物といっても普通乗用車ほどの大きさがあった。鎖で拘束されおり檻に閉じ込められていた。
「各クラスごとに整列し、授業が始まるまで座っていてください」
マイクで指示があり各クラスごとに固まり座った。
一年から三年各クラス、計九クラス集まっていた。
「これより実戦練習を行う。真剣に行うように!」
三年の学年主任が話す。
「一年生は見るのも初だと思う。この魔物は小型の魔物で基本この大きさのタイプが門から出てくる」
門から出てくるタイプの説明をした。中型はトラック以上、大型はビル程と説明がある。
「各学年、組の班ごとに集合してください」
先生達が指示を出して班ごとに分かれる。昴達の班は一班で、二年、三年の一班と集まる。
「…昴」
あかりが小さい声で昴を呼び戦闘服の裾を掴む。
「三年主席、可児いずな《かにいずな》だ!よろしく!」「次席、
三年の一班が挨拶した。主席次席を主張され他二名は名前覚えれなかった。
「
「美濃ゆいか《みのゆいか》でーす。よろしくー!昴くんおひさ!」
二年の一班が挨拶し、ゆいかが昴に話を振った。
「一年の竹中昴です」「美濃あかりです」「阿倍野あきらです」「結城恵美香です」
昴はスルーして挨拶し、他の一班も続く。
「一班担当熊田です。一組の一班は学年上位の実力を持つ生徒が選ばれてます。慢心しないよう頑張っていきましょう」
熊田先生が一言いい、今後の予定を話す。
「中学では小型の魔物を四人一組で討伐できるよう目指します。高校では一人で倒せる程を目指します。あくまで目安です!」
熊田先生は言い三年の班に小型の魔物を討伐するよう指示を出す。
「ガシャン」
小型の魔物の檻、鎖が外れた。
「二人は足止め!出雲は詠唱!」
可児先輩が指示を出して自身も詠唱を始めた。
二人が足止めの無詠唱で階級が低い魔法を放った。
「退け!」
可児と出雲が詠唱を終え、二人に後退するよう伝える。二人は直ぐに可児と出雲の後ろに下がる。
「フレイムアロー」「ウインドホール」
可児と出雲の魔法が重なり、風の空洞の中央から炎が勢いよく飛び出た。レールガンの威力抑えた程だった。
「ドゴーン」
小型の魔物に着弾し全身が燃え広かった。
「……」
バズーカの方が威力はあると思うが、現代兵器より魔法の方が有効の為短時間で倒せたのだった。
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