概要
幸せタッチ。かの掌が触れたとき、人はめっぽう幸せになり、そして死ぬ。
花咲みだれの家族はもれなく死んだ。
とても大切な父と、母と、妹だった。
殺人鬼が頭蓋を爆発させたのだ。
だというのにみだれは、とても幸せな思いだった。
なぜかって?
大切な家族の死が、『ド派手』なものになったのだから。
それはとても素敵なことだそう。
彼は度を超してポジティブなのだ。
花咲みだれは、産まれて一度も不幸になったことがない。泣いたことすらない。
いつもニコニコ幸せで、いつも誰かの死を笑っている。
産声すら上げなかったのが花咲みだれなら。
彼の人間性は、産まれてきてさえいない。
彼の心に、天使はいない。
とても大切な父と、母と、妹だった。
殺人鬼が頭蓋を爆発させたのだ。
だというのにみだれは、とても幸せな思いだった。
なぜかって?
大切な家族の死が、『ド派手』なものになったのだから。
それはとても素敵なことだそう。
彼は度を超してポジティブなのだ。
花咲みだれは、産まれて一度も不幸になったことがない。泣いたことすらない。
いつもニコニコ幸せで、いつも誰かの死を笑っている。
産声すら上げなかったのが花咲みだれなら。
彼の人間性は、産まれてきてさえいない。
彼の心に、天使はいない。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!荘厳な壁画や天井画を眺めにいるかのような…。奇妙な読書体験を、貴方も!
ある日、天使によって家族を惨殺された小学生の男の子が主人公の物語。しかし、主人公にな悪感情と呼ばれるものが存在しない。そのため家族の死を嘆くことはない。それどころか、家族を皆殺しにした天使に言われるまま、自身も天使になることを夢見るようになる。
そうして、より多くの人を「幸せ」にする旅に出る主人公。彼の傍らには、唯一の友にして、主人公が最強と認める女の子が居た。
“普通ではない”小学生2人で神戸の都市部を目指す旅路の内容は、当然、どこまでも普通ではなくて……。
一人称で進む物語。体言止めや擬音語・擬声語・擬態語を散りばめた語り口は詩的で、独特なテンポ感を持って進んでいきます…続きを読む