概要
様々な活動を通して白倉との友情を、そして金澤への恋心を育んでいく環季にも、やがて卒業の時が近づいてくる――
すれ違う心、戻らない時間。流れるラジオに乗せて互いの恋心を綴る、学園恋愛小説。
2024年3月19日完結しました、ありがとうございました!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大切な事が詰まったお話。大人の方にこそ読んで欲しい。
レビューが上手く書けません。
書きたくても書けないことが多く、手が止まることもしばしば。
踏み出してはひっこめて、結局、諦める。
そんなことを繰り返しています。
でも、それはレビューだけじゃありません。
大人になると、色んなことを諦めがちになります。
それが当たり前になって、始める前から無意識に言い訳をして、真正面から向き合わなくなる。
それって、勿体ないことなんですよね。
この物語の登場人物は、高校生です。
多感なお年頃で、子供でも大人でもない。
何者にもなりきれない、彼ら彼女らのお話です。
『生徒会』という青春小説ではよく見かける設定が軸になっています。テンポは良いです。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あの日においてきた青春と出会える物語
会長と書記の新しい繋がりから始まる、生徒会の3人の関係はまさに青春。
この3人のやり取りが、どうしようもなくせつなくて、涙あり、泪あり、なみだあり。の物語となっています。
今まで出来なかったことを生徒会長に導かれ、体当たりで取り組む主人公の環季。うまくいった時には笑いあい、哀しみにくれるときには思いっきり泣く。
高校卒業が近付くにつれ、物語は加速していきます。エンディング間近の『二律背反』の意味がわかってしまったら・・・心がふるえる。
メディアでありながら、双方向のツールとして成立しているラジオ。ラジオの向こうには何が有るのか?誰がいるのか?
私はこの物語を通して、あの日において…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春 その二文字の中にある、甘さ、苦さ、素晴らしさ。全てがここにある。
「青春」がいつの間にかアオハルと呼ばれるようになって久しいですが、
今現在、「青春」を謳歌されている方。そんなときもあったなぁと昔を懐かしむ方。
全ての方々に、私はこの物語をお読みいただきたく、レビューを書いています。
こんなにも美しく、切なく、完成された物語に私は今まで出会ったことがありません。
本作は、登場人物たちの内面の葛藤と、悩みの中に生まれるドラマを繊細に描き出し、「青春」の甘さと苦さを存分に味あわせてくれます。
そして物語に引き込まれた後にたどり着く感動のラスト。
「ラジオの向こう」そのタイトルが指し示す先には何が待っているのでしょう?
是非、ご自身の目で確かめてみてくださ…続きを読む