概要
そういうものがお好きな方だけ、閲覧ください。
※これらの物語はフィクションであり、実在の人物、団体、地名、テレビ番組、出版物とは一切関係がありません。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!見事な語り口で恐怖をより身近に……傑作ホラー短編集!
民話を基にして描かれる、傑作ホラー短編集です!
各地方に伝わる薄気味悪い言い伝えや風習を、客観的な視点からではなく(三人称的な語りではなく)、当事者(一人称)の視点から描かれるために、迫りくる不気味さや恐怖をより身近なものとして体験できます。
そして、登場人物たちの語る地方の言葉がなによりも素晴らしい!
この言葉から生み出されるリアリティには、恐怖をより臨場感のあるものに感じさせ、「かつて地方にはこんな恐ろしいことが!」と驚嘆せずにはいられません。
また、民話だけでなく、電車内での出来事やネット記事を扱ったものまで、現代に生きる私たちにとっても決して遠いものではない恐怖体験まで用意されてお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!怖さを多様な方向性から見せられ魅せられる、万華鏡のようなホラー短編集。
方言あり、民話あり、聞き語りあり、業務報告形式あり、無論通常語りのホラーもある(……と思ったら、相手がぶっ飛んでおり、タグで示されていることに後から気づきました)。
色んな方向を取り揃えた、とても満足のいく珠玉の怪談集です。
殺人鬼を出そうが、人をバラバラにしてジューサーにかけようが気分が悪いだけで全く怖くない作品というものはありますが、こちらの作品はきちんと全ての軸が"怖い"ものとなっております。
ネタを考えるのも大変ですが、全てを"怖い"にするのは誰でもできることではありません。
それゆえに珠玉です。
この世に一定数存在する(と、信じてる)方言ホラー好きの皆様は、読むべき作品と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!珠玉の恐怖をあなたに……
こちらは九つのお話から成るホラー短編集です。
どのお話も、非常に完成度が高い……!
読者の心の奥底に潜む不安を掬い上げ、じわり、じわりと恐怖を醸成していきます。
特に、「余白」の作り方が本当にお上手。
「もしかしたら本当に……?」と思わせてしまうような資料や記録の表現が、日常と非日常の境界を曖昧にします。
読者は、他でもない自分自身の想像力によって、恐怖の「像」を結んでしまうのです。
わかりやすいジャンプスケア的な展開はないのに、怖くて怖くて仕方ない……和製ホラーの魅力がここに凝縮されております。
肌にまとわりつくような暑さの夏。今だからこそぜひ読んでほしい作品です。