第35話 親子で買い物4

 下着の専門店に連れてこられた。下着が展示されている中で待たされるのかと……部屋に案内されたので一安心と思っていたらカタリーナさんに下着姿を見せれれて感想を言う羽目に、抜群のプロポーションを目の当たりにして目をそらすことができなかった。


「リリーちゃんお帰り、アル君に見せたら「すごく魅力的ですよ」って言われちゃった」


 ばらすのかよ……リリーの目がギンッ!っと音が鳴ったと錯覚するほど吊り上がった!これはギルマスと戦う時よりも死を覚悟してしまう。


「どうして見たの?ねえなんで?そんなにお母様の下着姿が見たかったの?」


 リリーがヤンデレ化したらどうするんだよ……カタリーナさんなんとかしてくれこのままだと俺が燃やされてしまう。


「い、いや、そんなことない、急にカーテンが開いてから見てしまったんだよ。それに意見を求められたら答えないとダメじゃないか……」


 もうしどろもどろもいいとこだ。【弁明】と【慰撫】よ仕事してくれ!今が最大級の活躍場所だぞ……


「そう、まぁ良いわ……どうせお母様が無理やり見せたのでしょうから……」


 おっ、助かったか?少し落ち着いた気がする。


「でも嬉しかったわ。こんな歳なのにアル君にマジマジ見られて、それに似合ってるって言われるのよ、私もまだまだいけるわね」


 やめてくれ、火に油を注ぎこまないで!クネクネしながら感想を言わんでくれ!カタリーナさんは何がしたいんだ!本当に………


「アル、家に帰ってからジックリOHANASHIしましょうね」


 チーン、俺終了のお知らせです。お家に帰るとOHANASHIが待っているようです。肉体言語は勘弁してほしいが、もっときついのが待ってるのだろう。


「はい」


 素直に頷くしかなかった……試着を終えて出てきたリリーはまだ少し怒っているようだ。でも心なしかニマニマしているようにも見える。気にいった下着でもあったのだろう。会計も終わったので店を出た。


 服を選ぶとは違った地獄だった。天国なのだが地獄なのだ。もう自分で何を考えてるのかわからない状態になっている。何とか気を取り直して帰路についた。ちゃんと馬車が貴族街の入り口まで迎えに来ていた。


「楽しかったわ。久しぶりにお店に買い物に行ったけど、やっぱりいいわね」


 帰りの馬車の中でもカタリーナさんはニッコニコだった。


「確かに、貴族だと家での買い物だからね、つまらないのよねぇ。選べる商品も貴族用になっちゃうから……」


 リリーも落ち着いたのかニコニコしているが、たまに見る俺への視線は少し冷たい……勘弁してほしい、普通の男性であればあれは見てしまう。屋敷に戻るとリリーに襟を引っ張られて部屋に連行された。


「さて、アルフレッド君、どんな言い訳を考えた?」


 リリーさん怖えぇよ、言い訳もクソもないので正直に答えることにする。


「特に言い訳はないです。ただ不可抗力で見てしまったので許してください。」


「ふーん、お母様の身体はどうだった?」


「とても綺麗でした。正直、子供を産んでるとは思えないくらいのスタイルでした。」


 もうぶっちゃけてしまう。


「そうね、確かにお母様は綺麗よ?でも不可抗力であっても目を閉じるとか、そらすとかできたでしょ?なぜしなかったの?」


「見た瞬間に吸い込まれるような感覚に陥って、目が離せなくなりました。」


 リリーは腕を組んでため息をついた。


「こうなると思ってたからお母様を恋人候補に入れたくなかったのよ……でもこの件は保留とするわ。今後もお母様からアプローチはあるだろうけど決して返事をしてはダメよ?」


「わかりました」


 なんとか助かった?ようだ。リリーは呆れた表情のまま頷いたが、どこか嬉しそうにもしてる。そこらの感覚は全然わからん。


「今から私も見せてあげるわ。でも手はまだ出しちゃだめよ?お屋敷だし……」


「えっ?何をする……」


 途中で言葉が出なくなってしまった。リリーの下着姿が目に飛び込んできたからだ。カタリーナさんとは違う魅力的なプロポーションをしている。出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。グラビアアイドルなんぞ目ではない……ただ単純に美しい。それしか考えられなかった。リリーはすっとベットのシーツを取ると体に巻き付けた。


「はい、終わり!これ以上やると私も変な気分になっちゃう。どうだった?」


「……………………」


「アル?大丈夫?感想は?」


「すごい綺麗だった。手を出すとか考える事も出来なくて……、ただ単純に美しいと思ったよ。それに俺のためにこんなことをしてくれるリリーをとても愛おしいとお思ったよ。」


 リリーは顔を真っ赤にしているが、とても嬉しそうだ。


「ふふふ、勇気を出して見せて良かったわ。これからは何回も見れるんだから楽しみにしててね」


 リリーはそういうと後ろを向いてさっきまで着ていた服を着始めた。シーツがないので下着姿なわけだが、後ろから見る着替えの姿の方がお尻がプリプリしており、さっきよりエロく感じる。誘われてる気がするのだが……

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