第40話 ミノタウロス2
ミノタウロスの肉を20個確保するためにダンジョンの5階までやってきた。この階でミノタウロスがでるようだが、基本的にはコボルトの方が多いらしい。
「適当に歩くわ。ミノタウロス20匹なら今日中に出会えると思うけど……」
リリーに付いて歩いていく……すぐに気配察知に引っかかった。3匹のコボルトが前の方から現れた。【解析】
名前:
種族:コボルト(雌)
ランク:D
レベル:13
ステータス
STR:90
VIT:100
INT:30
DEX:120
AGI:90
LUK:20
魔法:なし
スキル:なし
器用である程度スピードもある。ゴブリンよりは強いがオークほどではない、それに小柄なので倒しやすそうだ。リリーと協力して倒していく、剣を振るうと丁度良い高さに首があるので簡単に倒せた。落とすアイテムは……ナイフか?
〔コボルトのナイフ:鉄製のナイフ、切れ味は良くない〕
「ナイフか……役に立つ感じではないな……」
「ギルドで売っても良いけど、武器屋か鍛冶屋に持っていくと買い取ってくれるわ。鋳つぶして鉄にするみたいよ。どっちも1,500Gよ、あとは使い捨ての投げナイフとしてね……」
「なるほどね、それなら何本か確保して後は売ってしまおう。」
その後も歩いてるとしょっちゅうコボルトと遭遇する。団体で出てくることはなかったのでサクサクと倒してナイフと魔石を回収していく。
「必ずナイフを落とすんだな、放置する冒険者も多そうだ。」
「拾って次の戦闘で投げて消費する冒険者もいるわよ、うまく当たれば倒せるし」
「そういう使い方もあるか……俺もやってみるかな……」
次の戦闘でコボルトナイフを投げてみた。うまく目に当たったようでコボルトは倒れた。まだ動いているのでとどめを刺した。
『スキル【投擲】を取得しました。』
予想通りだが【投擲】のスキルを覚えた。これで投擲の命中率も上がるだろうから、次からもっと楽できるかもしれない……戦闘が終わりアイテムを回収していると気配察知に大きな反応がある。
「ミノタウロスがいるぞ、こっちに向かっている」
「そうみたいね、足音が聞こえるわ」
ドスドスと大きな足音を立てながらミノタウロスがこちらに向かって走ってきた。まだ遠いがかなりでかいな……オークよりも背が高い。そして人の背丈はある大きなバトルアックスを持っている。あれを片手で扱うとかどんな
名前:
種族:ミノタウロス(雄)
ランク:C
レベル:19
ステータス
STR:300
VIT:290
INT:150
DEX:130
AGI:120
LUK:10
魔法:なし
スキル:【咆哮】【剛腕】
さすがに力も生命力も高いな、大きいしオークと同じで足を潰すのが正解か?だがオークと違って女性だけ狙うって訳でもないから簡単にいかないかもな……
「根気よく足を潰すのが早いわ、オークと違って一撃で潰せないから気を付けてね。私が左足をねらうわ。アルは右足をお願いね」
「わかった。とりあえず膝やアキレス腱を狙ってみるよ」
リリーと左右に分かれて攻撃をしていく。バトルアックスは大振りなので躱すことはできる。だが膝に攻撃してもあまりダメージが入った様子がない。
「同じ場所を何回か攻撃すれば倒れるわよ!」
「了解!」
速さはこちらの方が上なので、攻撃を躱しながら膝に剣を当てていく。なるべく同じ場所を攻撃しているので膝からは血が滲みだしてきている。
「ブモォォォォォォォ」
突然雄たけびを上げた。一瞬体が硬直仕掛けたが問題はない、【咆哮】のスキルを使ったのだろう。少し離れたので目に向かってナイフを投げる。
「ブモォ!」
左目に命中し、眼球にナイフが刺さった。左側が見えずらくなったはずなのでそちら側からどんどん攻撃していく。数回攻撃したらミノタウロスは前のめりに倒れた。
まだ生きてるようなだが、リリーが首に剣を刺すとアイテムに変化した。
「一人で倒すよりは早いわね、ナイフもわりかし有効だからどんどん使っていきましょう。」
「そうだね、次からも目を狙って投げてみるよ」
落としたアイテムを鑑定してみる。
〔ミノタウロスの斧:鉄製の斧、重いので並みの腕力では扱えない〕
〔ミノタウロスの肉:ミノタウロスの肉、大変美味である〕
「斧と肉がでたな、斧はどうするんだ?重くて扱えそうにないけど……」
「マジックバックを持ってる冒険者は1本くらいなら持ち帰るわね、30,000Gで売れるのから稼ぎとしては悪くないわ。偶にしか落とさないから今回はラッキーだったわね」
「そうなのか、今回は納品するから肉は食べれないけど美味しいみたいだね」
「美味しいわよ、オークの肉よりも美味しいわ」
20個以上集めたら売らずに食べてみたいな、戦闘時間は10分弱か?もう少し効率よく倒したいが何かいい方法はないかな?
「もう少し戦闘時間を短くしたいけど、何か良い方法はない?」
「そうねぇ、魔法を使えばもう少し早く倒せるでしょうけど……私はお母様ほど得意じゃないのよねぇ……」
ふむ、そうすると俺が魔法を使えばもしかしたら早く倒せるかもしれないな、リリーへの説明も済んだし、周りに他の冒険者がいなければ使ってみるか……
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