第2話 白の世界2
異世界へ転生する俺は管理者なるものに言われて、転生記念(特典)のスキルやアイテムを選ぶことになった。たくさんありすぎて少々混乱しているがあまり特殊なものを選ばない方が良いだろう。
さて、どうしたものか。アイテムは特にいらないな、変なもの貰っても目立つだけだ。そうなると何かしらのスキルが良いわけだが………
やはり【鑑定】と【アイテムボックス】は鉄板か?スキルは後天的に取得できるか聞いてみるか?
『取得できます。それなりに努力は必要になりますが……、取得したいスキルの
それとここにあるスキルやアイテムの説明はしてもらえるのか?
『さすがにそこまでは出来ません。数が多いので……取得したものについての説明ならしても良いです。』
そっか、ありがとう。そうすると後で取得しづらいスキルを選択するのが良いだろう。よし、決めた。【アイテムボックス】【経験値3倍】【スキルの種】この3つにする。選んだスキルが選択され目の前の画面が消えた。
『なかなか悪くないスキルを選びましたね。説明は必要ですか?』
頼む。
『では、【アイテムボックス】はその名の通りアイテムを格納する亜空間にアクセスできるスキルです。亜空間内には酸素が存在しないので酸素を必要とする生きた生物を入れることは出来ません。そして転生記念(特典)のスキルなので時間停止など多機能なアイテムボックスになります。ほかの機能は使って確認してください、かなりチートです。』
それはありがたないな、次のも頼む
『【経験値3倍】もその名の通りでレベルアップが早くなります。それにスキルの熟練度も早く上がります。』
予想通りだな、最後の【スキルの種】は?
『これもチートなスキルです。ぶっちゃけスキルが覚えやすくなります。持ってる人種は多分いないです。【経験値3倍】スキルもあるので比較的簡単にスキルを覚えることが出来ると思います。』
なるほど、説明ありがとう。
『ちなみに現地での姿ですがこのような姿になります。貴方の若いころを元に現地で溶け込めるよう少し変えてあります。変更する必要はありますか?』
透明な画面に映し出された姿を確認する。確かに地球に居た頃の俺の姿に似ている。15歳なので高校生くらいでごく普通の顔立ちだ、イケメンではないが不細工でもない目つきは少々鋭いがモブ顔である。地球の頃と違うのは彫が深くなり髪の色が茶色になっているくらいだろうか……
特に変更は必要ない。これで十分だ。
『では、取得したスキルに基づきステータスを作成します。』
なるほど、これからステータスが決まるのか、最初にステ振りしなかったから不思議に思っていたんだが……完全にゲームのキャラメイクだな。くっくっくっ、エルフでイケメンてのも悪くなかったかもな……
『ステータスが完成しました。確認して下さい。多少の変更は可能ですが限度はあります。』
名前:未定(15)
種族:ヒューマン(男)
ジョブ:剣士
所属:なし
称号:渡り人
レベル:10
ステータス
STR:180
VIT:160
INT:320
DEX:190
AGI:150
LUK:100
魔法:
なし
スキル:
【共通言語】【並列思考】【算術】【解析】【魔力操作】【剣術】【体術】
固有スキル:
【アイテムボックス】【経験値3倍】【スキルの種】
装備:
ショートソード・小盾・革鎧・革のガントレット・革のブーツ
画面にステータスが表示されている。名前はまだないらしい。通常のスキルに【並列思考】【算術】【解析】【魔力操作】【剣術】【体術】がついている。これは?
『【並列思考】【算術】【解析】は貴方が元々持っている素質から付与されました。【魔力操作】は魔法を使うために必要なので…、【剣術】と【体術】はサービスです。』
そうか、感謝する。平和な地球じゃ武器なんか使った事がなかったからな……他のスキルは予想ができるのだが【解析】スキルの説明をしてもらえるか?
『【解析】スキルは【鑑定】スキルの上位互換です。全ての物を解析することが出来ます。このスキルも大変珍しいものです。』
なるほどね、最初に覚えるスキルが決まったな……それからステータス的にこれはどのくらいの強さなんだ?
『職業にもよりますが、男性で10Lvの平均は100〜200になります。INTは少し高いですが普通の人です。ですが【経験値3倍】のスキルがあるのでレベルが早く上がることになります。よってステータスも早く上がっていく事になると思います。LUK値は基本的に固定です。』
わかった。参考にさせてもらう。特に変更はしなくていい。この装備は標準的なものなのか?それと他の荷物はあるのか?
『街の外を歩いて旅をするために必要最低限な装備なっています。旅人用のリュックも差し上げますので中身は現地で確認して下さい。』
そうか、何から何まで感謝する。
『最後に名前を決めて下さい。決めた時点で所定の場所に転移します。』
いろいろ世話になったな。これだけそろっていれば問題なく暮らしていくことはできそうだ。俺の名前は………………
『それでは、貴方の新しい人生に幸あらん事を……』
何もなかった白い部屋がまぶしく輝きだした。そこで俺の意識はまた途絶えた。
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