君の夢へ愛をこめて

昨今、景気は良くないし、その時代を生きる我々にとっては、非常に現実的な問題。
それでも、夢を諦めきれない人がいて、この話では若くして夢を追う少女がいる。
一方で、くたびれた大人がいる。

この二人の関係が揃って、読者は初めて現実と向き合う事になるでしょう。
夢を追いかける人ほど、刺さる話です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（92文字）

誰しも夢を見て、夢に向かって進み、あるものは挫折し、あるものは到達し、あるものは別の夢を見つけて……自分にも経験のある話なのでこの小説は惹きつけられます。

声優という夢を追い続ける少女。
夢を何処かに置いてきた青年。（決しておっさんだとは思いません！）

そんなふたりの物語……なのかはまだ序盤なのでわかりませんが、とても透明感のある空気を纏った作品だと思います。

この頃昔とは違い、歌って踊る、俳優もやる声優さんが増えてますね。
１人のキャラクターに声を入れるというのが本業であったはずなのに。
色んな事を求められ、結果体調不良で活動休止という話を聞くようになってます。

この作品は、主人公が新人声優のヒロインと出会ったことを境にこういったリアルな現状を知るお話となっております。そして、この２人の関係性もご注目です。