あっちの我那覇さん(作中の人の方)の口調が「ザ・小説家!」という感じで、最初は「そういうキャラなんだな、かっこよ」で済ませていたのですが、読み進めるうちに、「ああ、そういうキャラでいったんだな……」に変化しました。つまり、読めば読むほどいろいろ状況が変わっていきます。私が「えっ!?」と発するたびに変わっていきます(知らんがな)。でも、置いてけぼりにならないように作られています。それがリアル我那覇さんの実力!ネタバレしたくないのでこんな感じにしかレビューできませんが、読めばわかるんで、読んでみて欲しいです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(389文字)
そんな見出しのタイトルで手に取らないわけないじゃないですか。書店に入って平積みされていればまずは目に付くのがPOPや帯になります。なのでまさかタイトルだとは脳が認識しなかったんですが、たとえ棚指しに移動してもそのインパクトある背表紙なら私は立ち止まりますね。編集者の方のこれからの苦難がどう待ち受けているのかと読み進めていたんですが。終盤に差し掛かり、一度止めて振り返りました。これは……読んでる私も仕掛けられていたということ?にやりとしました。まずは1p(ページ)、めくってみてはいかがでしょうか。
盗作という出版業界のタブーを、自らの欲のために平気で犯す作者。そして、立場と倫理で迷い悩む編集担当。可能性を追い求める、風刺画的な作品!まさに衝撃を受けました!
編集者アオシマの視点から、盗作という爆弾を抱えたまま突き進む出版業界の内幕がスリリングに描かれていました。我那覇の飄々とした異常性と、良心の呵責に苦しむアオシマの対比が絶妙で、「知らんぷり作戦」を選ばざるを得ない人間の弱さがリアルです。編集長のギラついた業界人像や劇中作『ファントム・オーダー』の重厚な引用も物語に厚みを与えていて、我那覇の「感謝」の裏にある悪意にゾッとしました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(245文字)
メタと作中作、時系列移動、人物名の転換。様々な方法を使用してこの物語はかき乱されて行きます。物語を物語として読むとしてもそれを「物語として信じてよいのか」ということを叩き込まされる作品です。一種のモキュメンタリー的雰囲気を嗅ぎ取って読んでいると本当に痛快に裏切られるので皆様ご注意を……
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(238文字)
まず小説を読むにあたって、タグを読んでいなかった。だから読み進めていく内に書き手がスライドしたような感覚に陥った。タグにミステリ、近未来SFとあるように、ある地点から物語の向く方向がガラリと変わる。血眼になって過去を睨み続けていると、前を向かざるを得ない展開になっていた。惜しむらくはひとこと紹介の通り、もっと読みたい部分がいくらかあったところ。ページを更にめくりたくなる
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