こちら、未来聖地巡礼案内所。

　主人公である彼女が就職して一ヶ月後、苦手な先輩とペアで仕事を進めることになります。そんな状況で無事に依頼をやり遂げることができるのでしょうか。

　あらすじを読んでまず感じたことは設定が面白いということでした。
　そして登場する人々が本当に生き生きとして魅力的です。その人達のやり取りなどの描写から、人々の心が動く瞬間というものを感じ取ることができます。
　そしてそれは読者の心にも温かいものとしてきっと伝わると思います。
　依頼を通して人々の心がどのように動き、成長するのかぜひ見届けてください！

　聖地巡礼が大好きな私にとっては、まさにどストライクなお話でした。
　ああ、このシーン、この角度、この空気感。アニメの場面と同じ場所を訪れると、その世界観にすっぽりと包みこまれるような楽しさがありますよね。
　
　この物語の舞台は、そんな聖地を生み出す『未来聖地巡礼案内所』に就職した乃衣が、初仕事で一年先輩の猫塚梨那とバディを組むところから始まります。

　好きなアニメとこの地球上に存在する素敵な場所を繋ぐお仕事。やりがいを感じ張り切っていた乃衣でしたが、梨那とどうやって関係を築いていけば良いのか悩みます。
　梨那の方も色々考えているようで······

　若い二人が藻掻きながらも、一生懸命…続きを読む

登場人物たちが闊歩する街や商店街、憩いの場となる公園やカフェ…。いろいろありますがモデルとなった土地を見たり行ったりした時、まるでその物語の中に入ったかのようで高まりますよね。
ここで彼ら（彼女ら）は生きてるんだな、とか。ここであの人たちは出会ったのか、とか。映像を挟んで見ていた世界に自分がいるという不思議で嬉しい感じ。

『未来聖地巡礼案内所』、この会社に入れば、彼ら（彼女ら）の生活を彩る舞台を生み出すことができるやもしれない！
もうこのお仕事内容だけでワクワクしますね。聖地巡礼もワクワクするけど、これから聖地になるところを探し出すんですもの。

と、お仕事モノとしても楽しめますが、こちら…続きを読む

憧れの会社『未来聖地巡礼案内所』で掴んだ、またとないチャンス。アニメ制作会社からの聖地巡礼スポットの紹介・案内案件が舞い込んできた。主人公の乃衣は入社一年目の新人。高鳴る緊張と興奮。しかし、上司からお告げでパートナーとして苦手なツインテ先輩と組むはめに。でも大好きな仕事だからと、資料を片手にキーワードの『喫茶店』と『花畑』とが魅力的な場所を探し始める展開が、とても健気で応援したくなる。馴染みのある喫茶店と花のテーマパーク。奇想天外な発案から織り成されるストーリーと、乃衣の秘密を取り巻く魅力的な人物と身なりの相関。これらが絶妙の配分で溶け合うようにブレンドされ、花言葉を含めた上質な高みへと醸成…続きを読む

聖地巡礼とは、アニメやドラマなどの舞台、著名人と縁のある場所などを巡ること。アニメ、漫画、ドラマ、映画、ゲーム、小説などのコンテンツとまちづくりを繋ぎ、未来の聖地巡礼スポットを紹介・案内する『未来聖地巡礼案内所』に、桜羽乃衣は就職した。

これからの仕事にわくわくする乃衣だが、ペアを組むことになった猫塚梨那はギャルでなんだか接しにくい…！？

聖地巡礼スポットを紹介する会社、設定からもう面白い！アニメ好きにはたまらないお仕事だなと思いました。

乃衣と梨那が聖地候補を探す中で、距離を縮めていく様子が好きです。たくさんの時間を共有することで、お互いの色々な一面が見えてくる。相棒であり先輩後輩で…続きを読む

「聖地巡礼」という言葉もここ数年でだいぶ浸透してきたように感じます。
こちらの作品では、アニメ等の聖地となる候補地を斡旋する仕事がテーマとなっています。
一読して、まず発想が現代風で面白いと思いました。

また、日常のなにげない会話にも温かみがあって、人とのつながりのありがたさを感じます。
個性的なキャラも多く、初めこそ偏見を抱いても、やがて互いに本音をぶつけ合って絆を深めていく様子からは、仲間への気づかいや敬意が感じられて、好ましい関係性だと思いました。

仕事ですから、うまくいくばかりではありません。思い悩むこともあるでしょう。
それでも仲間と心でつながりながら、共に明るい未来と進んでい…続きを読む

『未来聖地巡礼案内所』という、素敵な名前の職場を舞台としたお仕事ものです。
自分の提案で、あの町がアニメの舞台になるかもしれない。この風景が、アニメで見られるかもしれない。そう考えるとワクワクしてきます。

職場の新人・乃衣は、職場の個性的な先輩たちや同僚と協力し合いながら、アニメにピッタリの「聖地」を企画できるでしょうか？
アニメと乃衣と候補の町、どれもが互いに爽やかな風を呼び込んでくるのを感じます。
心から応援したくなる作品です♬