その27・光の軍勢3シリーズ前編(土星)

 ここではタイトルのシリーズのみの掲載です。ご趣向の合わない方はご注意を。



 紛れもなく「土星」最高傑作である光の軍勢3、シナリオが3つに分かれています。

 単体でもプレイできるのですが、セーブデータを引き継ぎ出来るのです。育てたキャラクターが使えるだけでなく、前シナリオで選択した行動が後のシナリオに影響を及ぼすシステムを採用。例を以下に記します。


・1作目冒頭である警備隊の一人を助けると2作目の主人公の仲間に。助からないと1の主人公パーティーへの復讐に燃える弟が仲間入りする事になります。


・村にある宿屋の壁をすり抜けて長い道を歩くと、隠し部屋で縛られている帝国軍の兵士がいます。助けると文句をつけてきて去る事に。彼は2の主人公の仲間になります。これは見抜けんわなww


・1作目の中盤終わり頃にて敵教団の幹部に一撃与える(無茶しないと数ターンで撤退するので至難の技)とドロップアイテム「船室のカギ」が手に入ります。

 それを仲間の鳥人が持っている事で2作目の重要人物である帝国の将軍が助かる事に。こんなん分かるかー!ww


・1作目の洞窟で幼生ドラゴンを倒さずにいると2作目で大人になったドラゴンからアイテムを貰えます。他にも戦闘教団幹部に洗脳された帝国軍将軍を倒さず放置すると3作目の主人公の仲間入りに。



・2作目で敵軍女兵士と戦う事なく和解すると、その夫の共和国将軍が3作目の主人公の仲間入り。

 女兵士を倒すと3作目で和解する事無く襲いかかってきます。詳細が判る分だけ後味悪いよww

 この状態、あるいは3作目単体でプレイすると1作目で共和国を見限り帝国に裏切られて行方不明となった将軍が初期から仲間入り。夫将軍とは自軍同士ながら敵対する事に。



 システムは全ポリゴンでRLボタンで視点変更できるので立体感マシマシ。しかしドアに入ろうとすると角度によっては反応しないので注意。


 武器屋・道具屋では「掘り出しもの」が随時入荷される事に。前作まではこちらが売った珍しい物だけが並べられていましたが、定期的に覗くといい武器やアイテムがあります。忘れずにチェックするべし。


 戦闘は初代・二代目と同じ方式。ポリゴンによるアニメーションは壮大!召喚魔法も迫力満点!!シナリオ2からレベルアップ時には仲間の正面を拝む事が出来ます。


 使用武器も各職業に対して3~4種類まで選べる事に。


例:剣士 ナイフ・ソード・レイピア・ブレード

  騎士 ランス・ハルバード・スピア

  魔法使い ロッド・ワンド・アンク


 これら一つひとつに熟練度なるものが付いているのでレベルアップも大変。しかし鍛えれば攻撃力が上がり必殺技も使えるようになります。



 舞台には共和国と帝国、商業国が存在しています。


 共和国は平等を訴える国ながら現在を楽しみたい民衆と、国力を維持したい官僚との間に亀裂が入っています。


 帝国は共和国に領土を取られたとはいえ国力はまだまだ健在。物資も豊富ながら身分社会故に上層階級は優遇され下層階級は冷遇されている現状。


 そして新興国たる商業都市はオーバーテクノロジーを武器として、「線路」を大陸中に設置し「汽車」を走らせる事で莫大な利益を得ています。その本拠地は人工島となっており海を自在に渡ります。


 更にイノベイター(善)を崇める教団とヒュードル(悪)の率いる戦闘教団の存在が3国に影を落としています。

(カッコ内は便宜上書きました、正しくは肉体に内在しているスピリットの正と負の関係に過ぎません)


 絵は光の智慧や「目がCD」でのデザインの人が担当しているので、クセはあるものの万人受けしやすいです。しかし扱うテーマは完全に現実社会で複雑。

 物語を理解するには高校生以上じゃないとわからんだろうな。



 色々書いていたら文字数が膨大になったので後編へ続きます。

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