第14話 兄貴の置き物・目が運転
前話とほぼ同時期。故兄貴の事を少し書きます。
当時兄貴は社会人で一人暮らししていたにもかかわらず、しょっちゅう実家たるウチに帰ってきてはメシ食ったり寝ていたりしていました。
兄貴の悪癖として「自分の買った所有物を実家に置きっぱなし」にする事がありました。お気に入りLPレコードやCDに様々な書籍、撮り溜めたドラマのVHSビデオ等々。ウチは物置小屋じゃねぇっつーのww
その中にコンシューマーたるゲーム機「目が運転(漢字+和訳)」なるものがありました。実家に帰ってきてはテレビにつなげて所持ゲーム「熊拳」「びくせん・さんごなな」「爆薬公爵」などをプレイ。
気前良くプレイさせてくれましたが「良い座っと」なるアクションゲームやってると「コイツ・・・」と呟いて黙り込みました?後から考えるに、自分と違う攻略法やったのがショックだった模様ww
その内仕事が忙しくなりまたもや目が運転を置いてけぼりに。許可をもらった上でしばらく遊ばせてもらってましたがここでふと気付く。
「もっといろんなゲーム揃えて見るか」
ここから私の中古ゲーム屋通いが始まりますww
まずは本屋に行き新品なのに超廉価価格となっていた「SD夢幻戦史」をゲット。その後に同シリーズの1と3を入手。はい、未だ熱は冷めていませんでしたww
ROMカセットなので某CD版と比べると省略はありましたが、ビジュアルシーンは入っていたのでひと安心。またまたやり込みました。
また兄貴所持のシミュレーションゲームなる「びくせん・さんごなな」のガン○ムっぽい雰囲気(評価ではボロクソですが)が気に入り戦略ゲームにも関心が行ってました。
そんな時に購入したのが同会社の「乱栗゛っさぁ」なるゲーム。ランダム要素が強く途中ロードの度にリセットしなきゃならんシステムの悪さが引っ掛かりましたがやりこみました。敵が強ステータスなので攻略法考えて実行するのが面白かった。
同じく2作目もビデオレンタル屋で入手。本シナリオから裏シナリオまでしゃぶりつくしましたとさww「光の軍勢1&2」もなかなか硬派でやり応えがありました。絵が少年向けなのに話がかなりシリアス。
しかし当時は「遊び駅」や「土星」が出回っていた時代。ひと昔前では珍しかったボイスありのゲームも常識の範疇となっていました。(目が運転ですら合成音声による格ゲーのような単発セリフがやっと)
永年のダチA氏はゲームマニアなのでぴーしー機関から遊び駅に土星と様々な機体を完備。ヤツを越える事は到底出来ませんでしたww(別に越えるつもりもなかったけど)
中古ゲーム販売も扱っていたレンタル屋ではレジ上の棚に中古ゲーム機本体を置いていました。
「びくたぁ土星」という制作会社違いの土星でしたが3600円で売り出しているのを見て小遣いで即ゲット。今まで親に買ってもらったり兄貴にお下がりしてもらったりでしたが、初めて自分のお金で買ったゲーム機本体でした。
「乱栗゛っさぁ」全シリーズはもちろんの事、「光の軍勢3・三部作」も何とか揃えてやり込み。中古だから安くて手に入りやすい!
今までMSXしか扱ってこなかったのだから勝手が違いました。
何せゲームを買うのに遠くのジャパンブリッジまで行く必要がなくなり、自転車で行ける近所の店で十分間に合うのですから。
家族計算機所持者はこんな感覚でゲーム揃えてたのか。思えば随分疲れる事をしていたモンですww
目が運転・土星はMSXとは違い自分で作れるものではありませんでしたが面白い作品が満載!みんながゲーム機にハマる気分も理解できました。
こうなると無理にMSXにこだわる必要も無くなってきた?前話のゲーム制作休止の理由にはこんな事情も含まれていました。MSX愛好家から叩かれそうだけどww
余談ながらインターネットを始めた後年、「乱栗゛っさぁ」の攻略サイト「りっぷるせくしょん」にお邪魔した時に、目が運転版をクリアした事を話すと驚かれました。以来管理人様とは懇切にして頂きました。
お節介にも自前の攻略法をデータで送信すると快く掲載してもらいました。現在サイトは閉鎖されていますが、あの時の感謝は今もなお忘れていません。
この場を借りて「りっぷるせくしょん」様に多大なる感謝を。
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