第3話 迷作・李小龍

 MSX本体とおまけでつけてもらったゲーム「悪魔天国」「目画廊警察」「海中警察」の3本。


 しばらく遊び尽くしたものの当然のごとく三ヵ月ぐらいで飽きが来ました。家族計算機持っているヤツが「ゲーム飽きた」とよく言ってたけどこういう事だったのね?


 昔のゲームなので某小波(超有名会社)のゲームみたいにパワーアップする訳でもなく、敵が多くなってもこちらの攻撃やスピードは全く変わらずww現在だとマゾゲーの部類に入るか。


 新しいゲームが欲しいところですが、MSXは仮にもパソコン。家族計算機のゲームはバリバリに売っていた近くの電器屋やデパートですら置いていなかったのです。

 某ジャパンブリッジ?なる電器店専門街にまで行くのには親は忙しかったし消防低学年には遠すぎました。



 そんな中MSX所持のダチが2人ほど増えたので、お互いに遊びに行ったり我が家へ来たりとしていました。


 ダチの家で「保護者」なる某カンフー映画原作のゲームをする事に。パンチしたりジャンプして蹴りを入れて敵を倒すゲームで単純ながら面白そうでした。某MSX系検索サイトではかなりの不評ですがww


 ちょうどその頃「某成龍」の映画が民放にて度々上映されていた時代です。我々男どもはバリバリのアクションに憧れていたものです。最近は地上波では放映できんのかのぉ?



 そしてMSXを紹介した電器屋でも店頭には置いていなかったのですが、取り寄せてもらえる事に!チャンスを逃すまいとカンフーアクションのゲームを探してもらったのが「李小龍」でした。


参考URL https://www.youtube.com/watch?v=77YyE2aqoAg


 当時ではこの俳優主演の映画はテレビ放映されておらず、未だに観た事がないのですが兄貴に上記俳優の事を教えてもらい迷わず購入。滅茶苦茶遊びつくしましたww


 動作はパンチととび蹴りと単純明快。向かってくる敵をあしらいつつあちこちにぶら下がっているランタンを回収し、地下帝国への入り口を開いて侵入していくものでした。

 即死レーザーに地雷に所々におっ立てられた十手のような即死罠。動く針?をジャンプでかわしまくりと飽きが来ません。



 しかし色々とツッコミどころの多いゲーム。


・敵、黒いチャンバラ忍者はいいとしてもう一人がスモウレスラーなる緑色の力士ww動作に妙なコミカルさのあるヤツです。なんと2人プレイすると動かせます。


・悪辣な仕掛けを乗り越えた先のエンディングなのですが、黒と赤ドットで描かれた山を背景に無限に繰り返される主人公の上下ジャンプ。長い間それが「喜びのポーズ」だったとはつゆ知らずwwその運動を一定時間見ていると2週目開始。クリア毎に敵の出現時間が速くなってくる模様。


・そして最大の謎。地下に潜ってから一度スタート地点に戻るのですが、背景の一部である置き物の巨大な「牛」が鳴いてます。シュールな光景の上に訳分からなさ過ぎww



 何十年と経ってからググって詳細を調べると、我々には馴染みの無いコモドール64・アタリ8ビットコンピューター・ZXスペクトラム等々外国のパソコンで作られたゲームのよう。だから緑の力士なんて出てくるのねww


 ちなみに2008年からフリーゲームとしてリメイク版が頒布されています。


 またコモドール64にて同人制作っぽい続編作品が2種類あります。今更機械まで購入できないけど「ようつべ」でプレイ動画は見られます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る