第6話 プログラミングを学ぶという事
前話と同じ年に某「MSX愛好家」なる雑誌が創刊されました。
他機種のプログラムも載っている雑誌だと指くわえて見ているしかないのでww、MSX専門の本は無いものかと探していると本屋で発見。
家に帰って広げてみると様々なゲームの詳細や明確な攻略法まで載っているではありませんか!そして読者投稿によるゲームプログラムが10~12本も掲載されておる!!
更にその3分の1は「一画面プログラム」と言われているもので、MSXテキスト画面にすっぽり入る文字数のプログラムでした。
文字数にして400字の原稿用紙1枚分。しかもものによっては文字をキャラクターに見立てて動かすのではなく、8×8ドットながらちゃんとデザインしたキャラチップまで作成するのです。
未だにキーの位置を覚えきれず打ちこみに悪戦苦闘する私にはありがたい存在でした。当然のごとく打ちこみまくりました。日々保存用テープにプログラムが溜まって行くのが楽しい。
そして長い目のプログラムには打ちこみミスの場所を発見するチェックサムプログラムまで載せているので便利。
何より家に遊びに来ていた家族計算機所持のダチ達も一画面プログラムのゲームに結構ハマってくれました。
そのダチの中でA氏なる人物がいました。元々は家族計算機持ちなのですがそれでもゲーセンで超毬男を何千円もかけてやり込むツワモノでした、家に同じゲームがあるのにww
その彼が知り合いからMSX本体を譲り受けMSXユーザーとなりました。彼は電気工事の仕事をしていたお父さんの影響で、基盤の半田付けなどの電気工作に強く私などはとても足元にも及びません。
またクラスメイトとなったS氏は家族計算機持ちで、MSXは持っていませんでしたがよく遊んでいました。彼は読書をたしなんでいたので色んな事を知っているヤツでした。
A氏・S氏達と遊ぶ内に彼らとプログラムの打ちこみを共同作業でやっていました。今となればああいう時間はお金に換え難い思い出でした。
彼らとは高校から学校別れをしましたが、A氏とは以後二十余年と遊び仲間として付き合う事になるのです。
そして「MSX愛好家」では何ヶ月かに一回のペースでキャラデザインの方法やキー受付とキャラ動作方法を詳しく書いた講座が掲載されていたり。
それを読みながら自分の考えたデザインで投稿ゲームを改造したりしている内に、少しずつプログラムというものが理解出来ました。
雑誌とは別に「パソコンのABC」なる初心者用のプログラムの本も手に入れ、一つずつプログラムを打ち込んではBASIC言語の命令も学びました。
最初の頃に手に入れた「懐銀行」の本にも詳しくありましたが、手に入れた当時の私の脳みそでは理解できんかった。本が悪いのではなく自分が悪いのですww
他のMSX本も購入しましたがまともに読んだのは上記書籍と「MSX愛好家」ぐらい。特に当時パソコンと言えば教養が高く知識人が扱うイメージが強かったため、書籍も堅苦しい内容だったのです。
例を挙げるとMSXのグラフィックプログラムに「三次元関数を扱った立体的映像(現在の3Dではなく騙し絵に近い?)」の説明があったり。
関数どころか変数すら習ってないショーゴにそんなもん理解出来るか!!ww
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